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ゆかりの部屋

栄光をもう一度。いまも色褪せぬファミリー、シャムスカとマルセロからの祝辞

 

明治安田J1への自動昇格を報告する大分FC公式インスタグラムに、すぐにお祝いのメッセージを寄せてくれたペリクレス・シャムスカ。かつて大分を5シーズンにわたって率い、2008年シーズンには堅守“カメナチオ”によるリーグ最少失点記録を打ち立ててナビスコカップ優勝へと導いたブラジル生まれの指揮官だ。

大分を離れてから母国ブラジルやカタールのチームで指揮。2014年には磐田を率いて大分と対戦すると、途中出場するためにピッチサイドに立った高松大樹と「お手やわらかに」と言い合うなど、変わらぬ明るさと愛情深さをあふれさせた。

現在はサウジ・プロフェッショナルリーグに所属するアル・ファイサリーの監督に就任して間もないところ。不調だったチームをシーズン途中で引き受け、ビッグクラブとの初陣にいきなり勝利して風穴を開けた。その雰囲気は2005年9月、初めて大分で指揮した埼玉スタジアムでの浦和戦に2-1で12試合ぶりの白星を挙げたときのようだったという。アル・ファイサリーの選手の中には大分時代のことを知っている者もいて「オオイタ・トリニータ? シャムスカ・マジック?」と問われたと笑う。

当時、ヘッドコーチとしてシャムスカの右腕となっていた弟のマルセロは、大分を離れてからも兄とともにスポルチ・レシフェやアヴァイFCでコーチを務めたが、2012年からは自ら監督として母国でさまざまなチームを指揮してきた。大分時代は心理学を専攻し人心掌握術に長けた兄を、戦術面で強力に支えていた。
 
そんな二人から、あらためてJ1昇格への祝辞が届いた。シャムスカは、高校2年生で2種登録中だった小手川宏基をJ1デビューさせたときのことにも言及している。マルセロの子供たちが大きく育っている様子からは、年月を感じずにはいられない。

シャムスカからのメッセージ

 
トリニータファミリーのみなさま、おめでとうございます。
日本サッカーエリートへの昇格、心からうれしく思います。
 
強化部の西山哲平と上本大海、
片野坂知宏監督、吉村光示ヘッドコーチ、
そして小手川宏基選手が、
新世代のリーダーとして活躍していてとてもうれしいです。
わたしの指揮する試合でコテがプロデビューしたことは、
いまも鮮やかな記憶です。
 
最後にもう一度、サポーターのみなさまへ。
心から、本当におめでとうございます!
 
ペリクレス・シャムスカ

マルセロからのメッセージ

 
大分トリニータが2019年にJ1に戻ってきたことを、
とてもうれしく思います。
クラブのみなさま、本当におめでとうございます!
 
強化の西山哲平、上本大海、
そしてこのグループの偉大なリーダー片野坂監督、
12番目のプレイヤーである素晴らしいサポーターのみなさまへ、
Marcelo Chamusca一家より、愛をこめて。
 
マルセロ
パトリシア
マルセーリ
マテウス
 
2019年 J1 Trinita Gambatte!!!