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今節の見どころ

アウェイ感満載のNACK5スタジアムで勢いに乗るRB大宮に挑む

 

今季2勝目を挙げた前節・愛媛戦からの、今節はアウェイ連戦。J3からの昇格組で、RB大宮へと生まれ変わった勢いも上乗せされて好調な相手に挑む。

 

安定した守備の上に徐々に攻撃の手応えも

極寒の強風に苛まれながら全員で集中して今季2度目の白星を勝ち取った前節の愛媛戦。最下位で足掻いているとはいえ戦術的にも厄介な相手を、風下で跳ね返しながら無失点に抑えると、虎の子の1点を守り切った。
 
片野坂知宏監督は「まだまだ…」とさらなるクオリティーを求めるが、前節の前半には攻撃面が向上している手応えも感じられた。伊佐耕平と有馬幸太郎の2トップは試合を重ねるごとに関係性を成熟させ、お互いに気を配りながら役割を分担している。また、宇津元伸弥が好調を維持しており、左からの攻撃も活性化してきた。チャンスクリエイト数やシュート数も以前に比べ目に見えて増えているので、フィニッシュ精度の向上が求められる。アウェイ連戦となる今節は日曜開催の前節からの土曜開催でトレーニングが1日少ないが、公開された2日間の両日とも、シュート練習に時間を割いた。
 
伊佐は取材に来ていたOB高松大樹氏から「ゴール前でもっと落ち着け。お前はシュート下手なんだから回数を増やせ」とアドバイスされたそうで「そういうの現役のうちに教えといてください。でも先生ありがとうございます」と答えておいたと笑いつつ「ポジティブに頑張れっていうことだと思います」と、大先輩からのエールに力をもらった様子だった。

駆け引きと強度と粘り強さとの戦い

昨夏、経営権がRed Bull GmbHに譲渡され、外資系企業を単独母体とする国内初のプロスポーツチームとなった大宮。それまで株式を保有していたNTT東日本もスポンサーとして支援を継続しており、新体制の話題性とともに、クラブとして一気に勢いを増している。
 
堅実で実直にハードワークできるスタイルを植えつける長澤徹監督にクラブの体力増強が重なって、チームは実にストロングだ。個々が球際や切り替えで高い強度を見せつけながら、杉本健勇を軸に攻撃を組み立ててくる。動き回る杉本にいかに仕事をさせないかが守備の重要ポイントとなるが、先発する攻撃陣に代わって後半途中からピッチに入ってくる外国籍選手陣の威力も大いなる脅威。負傷していたファビアン・ゴンザレスも前節終盤に出場して復帰しており、オリオラ・サンデーやカプリーニとともに強烈な圧をかけてくる。
 
90分間強度を落とさず戦える相手に対し、大分がどう立ち向かうか。3-4-2-1をベースに相手によって立ち位置を変化させてくる大宮に、こちらもそれを見ながら柔軟に戦う力が問われる。4連勝スタートから前節は徳島に今季2敗目を喫した相手。こちらは苦しみながら粘り強く勝点1ずつを積み、今季初の連勝を狙う。

試合に向けての監督・選手コメント

■片野坂知宏監督
今日は対大宮さんの戦術を落とし込みイメージを共有したが、前節、徳島さんに0-1で負けていることもあり、大宮さんもどう出てくるかが読みづらい。ホームで勝点3を取りにくると思う。交代選手も含めてしっかりと90分で勝つようパワーを出してくると思うので、しっかり準備してこちらも勝てるゲームをしたい。
 
大宮さんは前線の3人がどういう組み合わせで来るか。交代選手も含めて得点力のある選手が多いので、そこにボールを入れさせたくないし自由を与えたくない。サイドにも個人で突破できる選手がいるので、その対応を含めて相手の攻撃力をしっかりと管理しながら、攻め返して得点を狙いたい。
 
攻撃でも守備でも相手の立ち位置などを見た中で、自分たちが優位にポジションを取って、守備ではしっかり対応すること、攻撃では相手のプレスを認知して剥がしていきたい。
 
■MF 25 榊原彗悟
徐々に自分にもシュートチャンスが増えていて、前節もチャンスがあった中で決めきれればよかったのだが、打てるところまで自分が入れているのはいいことだとポジティブに捉えている。決め切る力をもっとつけていきたい。
 
大宮の個のクオリティーはJ2でもトップレベル。結果も出ていて、クラブとしても大きなスポンサーがついた変革期で勢いのあるチーム。そういった相手に勝つことで、僕たちも勢いに乗れると思う。上に行くためには上位チームを倒さなくてはならないし、連勝も必要になってくる。そういった意味でも大きな試合。
 
個人的にも地元埼玉での試合なので気合が入っている。家族や友達も見に来てくれる。横浜FMユース時代にあのスタジアムでJユースカップで得点を決めているので感触はいい。