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今節の見どころ

3連戦ラスト。相手の強度に負けずゴールへの矢印を描け

 

両ゴール前の選手層に不安要素も抱えながらの3連戦ラストは、強度高くゴールへ向かってくる岡山とのアウェイゲームだ。ミラーゲームが予想される中、こちらも負けずに得点を狙っていきたい。

 

天皇杯出場メンバーは絡んでくるか

前節のアウェイ愛媛戦から中2日・中2日のタフな3連戦もいよいよラスト。今節もアウェイゲームとあって移動も含め非常にタイトなスケジュールで選手たちのコンディションも懸念されるが、意地を見せて公式戦連敗中の流れを断ち切りたい。
 
愛媛戦ではアグレッシブな試合の入りで早い時間帯に2点を先行したものの、その後は消極的となり相手の勢いを受けるままになってショッキングな逆転負けを喫した。選手交代によって前への勢いを回復させたが、ゴールを奪うには至らず。そんな前節に残した課題を、今節はどれだけ克服できるか。
 
ミッドウィークに行なわれた天皇杯4回戦・京都戦では愛媛戦に出場したムン・キョンゴンとデルラン以外の先発9人をターンオーバー。ルーキーの木許太賀と松岡颯人がJ1チームとの対戦経験を積んだほか、羽田健人、香川勇気、池田廉、屋敷優成が長期離脱からの復帰を果たした。まだメンバー入り出来ていない負傷からの復帰組も含め、コンディションを上げて残りのリーグ戦に絡んでもらいたい。
 

リーグ2位の堅守を誇る岡山

岡山は現在、11勝11分5敗の勝点44で5位。今季は4連勝を含む7戦無敗でスタートし、その後はややトーンダウンした時期もあったが、再び粘り強く再生している。第24節からは栃木、山形、千葉、徳島と4戦連続ドロー。勝てていないとはいえ勝点1ずつを積んで、乱気流気味の順位争いの中で前節は順位を上げている。
 
前節のアウェイ徳島戦でも互いに強度の高い戦いを繰り広げた。夏の移籍期間に獲得した一美和成が早速1トップでターゲットを務め、ルカオは第23節・仙台戦を最後にメンバー外となっている。主導権を握り相手陣でプレーする時間も多いが、複数得点できていないことが課題だ。とはいえ山形戦では20本のシュートを放っており、ゴールに向かうパワーは高い。守備は守護神スベンド・ブローダーセンを中心にここまで22失点、リーグ2位の堅守を誇る。
 
そのパワーをいかにしのぎ、牙城をいかにこじ開けるか。片野坂監督は天皇杯・京都戦終了後に「現在GKは実質、ムンしかいない」「いま特に前線は選べる選手が限られてきている」と両ゴール前の苦しい台所事情を明かしており、こちらだけが連戦というディスアドバンテージも背負うが、その苦境をも打開しなくては、ここから這い上がっていくことは出来ない。チームの奮起に期待したい。