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今節の見どころ

リーグ戦から中2日でターンオーバー必至。待たれるニューヒーロー台頭

 

直近のリーグ愛媛戦の敗戦のショックを引きずる間もなく、中2日で迎える天皇杯4回戦・京都戦。戦力を入れ替えて臨むであろう中で、怪我人の復帰や若手の台頭が切望される。

 

怪我からの復帰組出場もあるか

直近のリーグ戦・J2第27節のアウェイ愛媛戦から中2日での天皇杯4回戦。ここからさらに中2日でリーグ戦次節のアウェイ岡山戦が控えており、敵地までの移動も含めて非常にタイトな3連戦だ。
 
愛媛戦は2点を先行したあと攻守に消極的となり、相手の勢いを引き出すように逆転負け。そのショックな敗戦を受けて試合後には片野坂知宏監督も選手たちも失意の表情だったが、試合は容赦なく続いていく。ハードなスケジュールを鑑みればおそらく天皇杯は戦力をターンオーバーして臨むはずで、メンバー構成が気になるところ。
 
プレシーズンから負傷者が多発し続けた一時期に比べれば、いまはだいぶ選手層の厚みも回復しているが、負傷から復帰した戦力の多くはまだコンディションを上げる途上だ。それでもまた新たにちらほらと怪我人が出ているため、やや強行気味に出場を敢行するケースも予想される。
 
なかなかリーグ戦に絡めていない若手にとっての絶好のアピールチャンスでもあり、ここでリーグ戦主力メンバーを脅かすに値する存在感を発揮してもらいたい。
 

リーグでは調子を上げている京都

シーズンを通じてリーグで苦戦する中、天皇杯は2回戦で鹿児島を1-0で下し、3回戦ではJ1・川崎Fに3-1で勝利して駒を進めた。4回戦の相手もJ1で、公式戦対戦は2018年J2以来となる京都を、レゾナックドーム大分に迎える。天皇杯で対戦するのは両者が初めて対峙した1999年の3回戦以来だ。
 
京都は2回戦で大宮を2-0、3回戦で清水を3-1と、下位カテゴリーの相手をきっちりと上回って勝ち上がってきた。大分と同様、今季はリーグ戦で苦戦してきたが、J1第17節以降は調子を上げ、2度の連勝も含めて勝点を積みながら順位を浮上させつつある。ただ、現在も16位でJ2降格圏とは勝点3差という状況なので油断は出来ない。直近のJ1第27節・C大阪戦では、今夏に加入したラファエル・エリアスのハットトリックなどで5得点を挙げ、3得点の相手を上回って勝利している。次節のFC東京戦まで中2日でもあり、こちらも戦力を入れ替えて臨むことが予想されるが、ラファエル・エリアスら新戦力はメンバー入りする可能性も高い。古巣対戦となる鈴木義宜と三竿雄斗はリーグ戦主力であり、帯同するか否かは不明だ。
 
曹貴裁監督のスタイルも個々の力量も強度の高いJ1チームに対し、大分がどれだけのポテンシャルを発揮できるか。若いメンバーが多くなると思われるが、しっかりと一体感を持って戦いたい。