2度目の3連戦の2試合目はアウェイ。前節、今季初勝利を挙げた群馬に挑む
今節の相手・群馬は前節、アウェイで徳島に勝利し最下位脱出に成功。今節は連勝とホーム初勝利を期して臨んでくるはずだ。
立ち位置の取り合いで上回りたい一戦
今季2度目の3連戦の2試合目。ホームでの前節・岡山戦から中3日で、アウェイ群馬へと乗り込む。
前節は互いにハイプレスで潰し合う苦しい時間を粘り強くしのぐ中から、野嶽惇也の発動したカウンターに抜け出した渡邉新太が倒されて相手を一発退場へと追い込んだ。だが、10人になるとそれまでとは一転、堅いブロックで自陣を固めた岡山を上手く攻略することが出来ず、結果はスコアレスドローに。落ち着いて賢く攻める課題を残したが、一方、前がかりになりながらも少ない人数で相手のカウンターに危なげなく対応した点では手応えも得た。
また、前節は途中出場で梅崎司が戦線復帰。オフ中の怪我だったため今季のチームではトレーニングマッチ1試合でプレーしたのみだったが、縦関係を組んだ薩川淳貴との連係も図りながら引いた相手を攻略し、89分には松尾勇佑のマイナスのパスに合わせるこの試合最大の決定機にも絡んだ。いまはまだ6割のコンディションということだが試合勘は鈍っていなかったそうで、今後の活躍が期待される。
今節は、相手の状況を見ながら戦う群馬との立ち位置の取り合いが予想される。ゲーム中にさまざまに変化することが考えられるので、ピッチ内でそれを見極め、修正を繰り返しながら戦いたい。
髙澤優也の恩返し弾にも要注意
群馬は前節、アウェイで徳島と戦い、待望の今季初勝利を挙げた。とはいえ相手に主導権を握られる展開で、立ち上がりから相手の精度不足に助けられる展開。相手を動かそうとビルドアップを試みるが、徳島が上手く食いついてくれず、逆に引っ掛けてカウンターを受ける場面も見られた。
だが、相手のオフサイド判定にも救われつつ、76分、相手FKの流れからカウンターを繰り出すと川上エドオジョン智慧が先制弾。これがそのまま決勝点となった。徳島と順位を入れ替えて最下位脱出に成功した群馬。ここで流れを変え、今季初の連勝とホーム初勝利を目指して今節に臨むはずだ。
今季の群馬は、第4節までは4-4-2が基本フォーメーション。その後3試合は3-4-2-1をベースとしているが、相手を見ながら立ち位置を変えており、いまはその戦術浸透に時間を要している印象もある。
守護神・櫛引政敏に代わり前々節からゴールマウスを守っているのは石井僚。そして前線には古巣戦に士気を高めているに違いない髙澤優也が立つ可能性が高い。髙澤とは昨季、町田でともにプレーして仲がよかったという藤原優大も、チーム始動の頃から対戦を楽しみにしていた。今節はそんな2人のマッチアップが見られるかもしれない。
試合に向けての監督コメント
■片野坂知宏監督
群馬さんはちょっと攻撃で苦戦している印象があったが、後ろの動かしは相手に合わせているようなイメージがある。われわれの4バックに対して3バックのチームにしていたように可変するのかどうか。ボールを動かすということは群馬も得意というか、大槻監督が目指しているスタイル。今季は少し苦戦しているようだが、髙澤優也もいるし警戒しなくてはならない。