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今節の見どころ

第2節もホーム。“降格組”の横浜FCと2年ぶりのマッチアップ

 

レゾナックドーム大分に1万6000人超を集めた開幕戦に続き、今季は第2節もホームゲーム。迎えるのは昨季J1のステージで戦った横浜FCだ。

 

今節の相手は3バック。ミスマッチを突けるか

勝点3には届かずも、終盤に追い上げて83分に同点弾。スターティングメンバーの粘り強い戦いと選手交代でのギアアップによる総力戦で、開幕戦は仙台と1-1で引き分けて勝点1を手にした。
 
終盤は相手を押し込みながら逆転できなかったのは残念だったが、収穫の多い一戦となった。仙台が4-4-2でミドルブロックを組み球際激しくぶつかってきたため、狙いどおりの攻撃が繰り出せた回数は少なかったものの、「シン・カタノサッカー」がいかなるフットボールであるかはしっかりと見え、今後への期待にも繋がる内容だった。
 
今節の相手・横浜FCのフォーメーションは3-4-2-1。ミラーゲームだった前節の仙台とは異なり、基本の立ち位置ではミスマッチが生じる噛み合わせとなる。それを上手く利用しながら上回れるのはどちらかというゲーム展開になりそうだ。
 
仙台戦で見事に終盤のギアアップに成功した指揮官が、今節はどのようなゲームプランを用意してくるかも見どころ。2試合目でそのバリエーションは見えるか否か。
 

開幕戦はやや消化不良気味だった横浜FCだが…

横浜FCも開幕はホーム。ニッパツ三ツ沢球技場に、新体制の山口を迎えた。山口の徹底したロングボールに押し込まれ、特に前半はやりたいことが出来なかった印象だ。後半になるとアグレッシブさを取り戻したが、試合は概ね山口ペースで進んだ。
 
それでも52分に失点した7分後、セットプレーで追いついたのはさすが。今季札幌から加入した福森晃斗の高精度キックにカプリーニが合わせ、こぼれ球をやはり新加入の中野嘉大が押し込んだ。福森の左足は札幌時代から最重要警戒ポイントだったが、横浜FCでも流れの中でのフィードやサイドチェンジを含め、変わらず脅威となっている。
 
前節、明らかに不調で本来のポテンシャルを発揮できていなかった井上潮音が今節も出場するか否かは気になるところ。配置転換も含め他の選手が起用される可能性もあるが、ボランチ交代による布陣全体の性格変化も視野に入れておきたい。1トップの森海渡も前節は満足に仕事をさせてもらえなかったぶん、今節に懸ける思いは強そう。そして前節はメンバー外だった大分アカデミーOB・岩武克弥の出場はあるかどうか。
 
片野坂知宏監督も四方田修平監督も、「ミシャ式」に学んだ“兄弟弟子”の関係。片野坂監督はかつて3-4-2-1で戦っていた「カタノサッカー」時代、「4バックの相手は絶対に上回りたい」と話していた。今回は逆の図式。おそらく攻守でクロスがカギになる中で、しっかりと跳ね返し、きっちりと仕留めたい。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■片野坂知宏監督
 
開幕戦はひさしぶりの公式戦で、1万6000人を超えるサポーターに雰囲気を作っていただいた中でプレーできるということで選手もすごく気持ちが入っていたし、開幕戦としては悪くないスタートだったと思っている。ただ、勝てなかったので、ホームでは勝てるゲームをするために、どういうところを合わせどういうところにこだわっていくかを突き詰めて選手に求めていきたい。われわれのフットボールがどういうものかということも再確認して、次の試合に向けて話をした。ただ、前節の仙台と今節の横浜FCでは相手も違う。横浜FCは昨季J1で戦って力のあるチームで、簡単に勝てる相手ではないと思う。
 
横浜FCは[3-4-2-1]システムで、攻撃でもタレントもいて、いい動かしをしてくる印象もある。どうプレッシャーをかけてマイボールにしていくかというところを合わせないと、押し込まれる状況になりかねない。逆に自分たちが相手のプレスを剥がしていければ押し込んでいく状況も作れるので、どちらの振る舞いが優位に出来るかというところで、出来るだけマイボールでやりたい。ただ、守備もしっかり合わせていかなくては簡単にボールが取れる相手ではないと思うので、そのへんをどれだけミスマッチのところで戦っていけるかが大事になる。
 
■MF 6 弓場将輝
 
横浜FCとは一昨季に対戦したとき、だいぶ相手のボランチがこちらのボランチに食いつくイメージがあったので、どれだけ(保田)堅心と協力しながら前にボールを供給できるかが重要になってくる。それを続けて相手が「行っても取れない」となれば、あとは自分たちが前向きに攻めていきたいとイメージしている。後輩の堅心がやりやすいようにと心がけている。
 
今季はスタートから仙台、横浜FC、藤枝、清水と強豪との対戦ばかりが続くので、まずは早く1勝したい。前節もやられる雰囲気はなかったので、ちょっとしたミスをなくしていきたい。

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