勝点8差の3位から首位・町田に挑む。前回対戦からの成長を示したい
3連戦の2戦目は好調を維持する首位・町田との決戦。その破壊力満点の攻撃陣を抑えつつ、堅守を打ち破って勝利をものにしたい。
さらなる練度アップで首位を倒しに
前節の磐田戦は終始、相手の高い攻撃力にさらされながら、ワンチャンスを仕留め集中を切らさず対応して勝点1をゲット。7戦負けなしと粘り強く戦ってはいるが、前節の結果をもって東京Vに勝点で抜かれ、約1ヶ月ぶりに自動昇格圏から押し出された。
上位対決3連戦の2戦目となる今節、3試合ぶりのホームに迎えるのは、首位を独走する町田だ。その勝点差は現在8。直接対決で勝利すれば大きく差を縮めることが出来る状況にある。
なによりも第10節の前回対戦の雪辱を果たしたい。激しいハイプレスの前にビルドアップの未熟さが露呈し、前半だけで3失点を喫した屈辱的な試合だった。その試合から同様の課題を克服できないまま3連敗。未熟ながらもしぶとく勝点を積めていたシーズン序盤の弱点を丸裸にされた。
あれから13試合。フォーメーションやメンバーが変わり、戦術も整理されて、今季3度目の3連勝からの2引き分け中。磐田戦では早速、ここ最近トライしているサイド攻撃が相手に対策されたが、その課題の乗り越え方もミーティングで落とし込んだ。現在は負傷離脱中ながら高木駿はそのミーティングを受けて「チームは確実に前進している。コーチングスタッフを今季初めて尊敬した」と笑いながら証言する。その手応えを今節、ピッチで示したい。
球際激しい堅守と破壊的攻撃陣好調の町田
現在15勝5分3敗の勝点50と圧倒的な独走ぶりの町田。激しい守備による失点数の少なさは東京Vに続く2位。37得点は清水、磐田に続く3位で、特に長崎のフアンマ・デルガドと並び13得点を挙げてリーグ得点ランク首位のエリキが4戦連発中と好調を維持している。
前節は最下位の大宮と対戦し、2点を先行される展開となったが、エリキの2得点で追いつくと88分に藤尾翔太が決勝弾を挙げ逆転勝利。きっちりと勝点3を積んだ。今節の大分、次節の東京Vと連続での直接対決を制して、首位としての足場を固めたいシチュエーション。大分も東京Vも上位対決が続く、血で血を洗う3連戦となっている。
連戦によるターンオーバーがなければ、町田のゴールを守るのは、かつて“吉坂塾”でも鍛えられたポープ・ウィリアム。前回対戦時は負傷で欠場していた下田北斗も、おそらく元気にレゾナックドーム大分へと“帰還”するはずだ。
この時期、雨天で屋根が閉まるドームはかなり蒸し暑くなることが予想される。チームはアウェイの中でも特に移動の負担の大きい磐田からの帰路、災害による通行止めで大分自動車道を別府ICで下りることを余儀なくされ、一般道で渋滞にハマって通常の予定よりも負荷を強いられることになった。翌日は雨の中、コンディション調整のため磐田戦出場組は別メニュー。対町田としては実質、1日のみの準備でどれだけ完成度を高めることが出来たか。タフな連戦となるが、J1昇格という目標達成を目指し、勝点を譲ることは出来ない。