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今節の見どころ

ホームゲームから中2日での、仕切り直しの敵地戦。連勝で上昇気流を巻き起こせ

 

攻撃的姿勢を貫き3-0で勝利したJ2第32節H岩手戦から中2日での、コロナ禍の影響で仕切り直しとなった第28節A水戸戦。アグレッシブさを信条とする相手を上回り、連勝で波に乗りたい。

 

タイトな日程でメンバーの入れ替えはあるか

コロナ禍の影響で試合予定だった当日に開催中止となっていたJ2第28節の水戸戦。リスケジュールして今回の日程となり、大分にとっては第32節H岩手戦から中2日、そしてこのあとは中4日で第33節A秋田戦というイレギュラーなアウェイ連戦となる。さらに1週間後にはまたもアウェイで、首位争い中の新潟に挑むという日程。移動の負荷の大きい試合が続くことになり、個々およびチームの緻密なマネジメントが求められる。
 
それでも、コロナ感染による隔離や負傷により選手とスタッフに離脱者が続出したスクランブル状態からは脱し、現在は選手層も回復傾向。好調だった渡邉新太と高畑奎汰の離脱は痛いが、13シーズンぶりに復帰した金崎夢生がチームに合流して数日で岩手戦に先発出場するなど、好材料もある。
 
前節の3得点無失点の流れを継続するために、タイトな連戦の今節、メンバーを入れ替えるか否かは注目ポイント。岩手戦のピッチは高温多湿のサウナ状態で、主導権を握れていたぶん疲労はいくぶん軽減されたと思われるが、移動を含め中2日でどれだけコンディションが回復しているか。下平隆宏監督は岩手戦後の会見で選手層の厚みやターンオーバーも示唆しており、今節は前節メンバー外だった戦力の活躍も期待できるかもしれない。
 

コロナと台風で水戸も難しい状況だったが…

一方の水戸も、コロナ禍での試合延期に加え、第31節の東京V戦も台風で延期に。この日は12時時点で開催の予定だったが、15時30分に中止決定を余儀なくされ、チームにも負荷がかかる状態になった。もともとタイトな日程であるところにイレギュラーな連戦を強いられることになり、水戸も難しい状況だ。
 
ただ、大分と同じくコロナ感染者は徐々に復帰してポジション争いも活性化している模様。そんなトレーニングを見て第32節のアウェイ山口戦には秋葉忠弘監督も期待を持って臨んだようだが、蓋を開けてみると一瞬の隙から前半に失点し、その後は一発退場者を出して数的不利になった相手に対し持ち前のアグレッシブさを発揮できずに、そのまま0-1で敗戦。維新のスタジアムには独特の蒸し暑さがあり、大分戦の日も真綿で首を絞められるような消耗戦となった。あるいは水戸もそうだったかもしれないが、試合後のDAZNインタビューでは秋葉監督の雷が炸裂していた。おそらくロッカールームではかなりの喝が入れられたことだろう。
 
そういう経緯で指揮官にピリッと締められ、今節は本来の力以上に強度と集中力を高めてくるのではないか。その勢いにこちらも負けず、好ゲームで連勝して、さらなるアウェイ連戦へと勢いをつけたい。