TORITENトリテン

今節の見どころ

9連戦の3戦目は6年ぶりの岩手と。先制点を奪い主導権を握りたい

 

ルヴァンカップG大阪戦から中2日でのアウェイ連戦。気候のギャップや移動の負担もネックになるが、巻き返しのためにもリーグ戦連勝を狙いたい。

 

雨上がりの敵地は昼にかけて気温がぐんと上昇する予報

4月10日のJ2第9節・徳島戦からスタートした9連戦。初戦を今季初の無失点勝利で飾り、続く13日のルヴァンカップグループステージ第4節・G大阪戦は0-2での敗戦となったが、今節はリーグ連勝を目指して敵地へと乗り込む。
 
戦力をターンオーバーしたルヴァンカップから中2日でのアウェイ連戦で、チームは大阪から直接、岩手入りするスケジュール。岩手戦メンバーはG大阪戦の後に決まり、大分から来たメンバーと大阪で合流した模様だ。
 
試合前日の岩手県内は雨。夜になるにつれて雨量を増し、北上の夜は4℃と冷え込んだ。ここ最近は大分でも陽射しの強い日が多くなり、また13日の大阪も日中は初夏のような快晴で、そのギャップも気掛かりだが、試合当日の気象も心配なところ。試合前夜現在の北上市の予報では朝まで小雨が続き、午前中に徐々に天候回復すると一気に気温上昇。7時時点の4℃が13時には13℃となり、多湿状態になる可能性もある。
 
それだけになおさら、5バックのブロックを構えてカウンターを狙う岩手にボールを持たされる形になるのは避けたく、あくまでも主体的に保持して試合を進めたい。
 

カウンターとセットプレーが武器の岩手に先制点は渡せない

岩手とは2016年6月19日のJ3第13節以来の対戦。6年前の会場はいわぎんスタジアムで、強風に影響された試合だった。ピッチコンディションも良いとは言えず、慣れない環境で苦戦した記憶が残る。結果は1-1のドロー。
 
今回は互いに変貌しての再会。岩手は秋田豊監督が明快なスタイルを浸透させ、指揮2シーズン目の昨季J3を2位フィニッシュして昇格し、今季ここまでは3勝2分4敗。開幕戦で千葉に1-0で勝利した他、第3節の琉球戦に2-1、第7節の岡山戦に1-0でそれぞれ勝利している。
 
前線に君臨するのは在籍3シーズン目のブラジル生まれのFWブレンネルだ。182cm85kgの体躯は迫力満点。システムは3-4-2-1と3-5-2を使い分けており、ブレンネルの近くで和田昌士や色摩雄貴も存在感を放つ。相手のビルドアップの仕方によって守備も変化させてくるので、大分としてはそれを見極めながら根気強くボールを動かす時間帯も増えそうだ。
 
守備ではカウンターへのリスクマネジメントと、何よりもセットプレーが重要。岩手のチームスタイルを踏まえれば、なんとしても先制点は渡したくない。ホーム初勝利を目指す相手は手強いが、こちらも勢いよく巻き返していきたいところ。譲れない一戦を、しっかりと仕留めたい。
 
(※記事中の写真は4月6日のトレーニング風景)