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今節の見どころ

強豪との対峙。前節の流れを断ち切り、それまでの調子を取り戻せるか

 

好調だった流れを断たれたショッキングな敗戦から中3日。今節はホームに、ほぼ残留安全圏に抜け出したG大阪を迎える。残留争い崖っぷちのいま、意地を見せるときだ。

 

前節の不本意な内容を払拭できるか

ラスト4試合となった残留争い。6日開催の試合では清水が勝点1を積み、徳島が足踏みした。暫定16位となった湘南は、大分対G大阪から1時間遅れでホームで広島との試合に臨む。大分は今節、残留圏までの勝点差を詰めることが出来るか。
 
9月以降は内容も上向きで、勝点を積むペースを上げていたチームだが、前節の福岡戦は完敗。ミラーゲームの各局面で少しずつ相手に上回られ、こちらの意図したことはほとんど何も出来ずに0-1で苦杯を嘗めた。大分の攻撃に対する福岡の分析と守備対応を超えることが出来なかったのが痛かった。今季のチームの成熟度が、まだそのレベルに至っていなかったのだとも言える。
 

3戦無敗2連勝中の強豪にも意地を見せたい

だが、気を落としている暇はない。それから中3日で迎える今節、ホームに迎えるのは強豪・G大阪だ。今節、FC東京に大勝を収めた横浜FMを、前節、1-0で下して3戦無敗の2連勝中。
 
開幕後まもなく新型コロナウイルス感染者が出たことによる活動停止期間も経て、ACLやルヴァンカップも含む過密日程を戦って苦しいシーズンを送ってきた。残留争いの直接対決では徳島、横浜FC、仙台に敗れたが、ライバルチームが足踏みを続ける中、9月28日には多彩なクラブで勝負師として采配を振るった木山隆之氏を招聘し、コーチングスタッフを強化。前節までに勝点40を積み現在13位にまで浮上して、残留の安全圏へと抜け出した。
 
最終ラインに負傷者が相次いでいるが、昌子源と三浦弦太は練習に合流済みで、大分戦で復帰の可能性もありそうだ。4バックシステムをベースとしているが、前節も終盤に守備の枚数を増やして逃げ切りに成功しており、展開次第では前節ミラーゲームで苦戦した大分に対して枚数を合わせてくることも視野に入れておくべきか。
 
タレント揃いのG大阪を、下位で足掻く大分がどう抑え、攻略するか。このまま終戦には決してしたくない。残留への意地を見せたい。
 

試合に向けての監督コメント

■片野坂知宏監督
 
G大阪さんはいま大体4バックでやられることが多く、以前は3バックもやっていたが、おそらく4バックで来るのかなと。やはりG大阪さんの伝統のスタイルは4-4-2なので、そうやって相手よりも攻撃で上回ってくるだろう。攻撃に関してもクオリティーやアイデアを持っている選手、外国籍選手を含め質の高い選手が揃っているので、自由にやらせると調子に乗って得点力を発揮し、ゲームを進めることが出来るチーム。われわれがしっかりホームで主導権をもって攻守で戦えるようにしていかなくては、難しいゲームになる。そういう中でも隙をつけるところもあると思う。福岡戦とは違うゲームになるが、短い期間の準備で、ホームでいま3連勝しているので、G大阪戦も勝点3を取りにいきたい。