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今節の見どころ

タフな3連戦の3戦目は中断前最後の試合。浦和にアウェイでの雪辱を

 

前節の清水戦、天皇杯の福井戦と移動の厳しいアウェイ連戦からホームに戻ってきたチーム。前回対戦で喫した逆転負けの雪辱を期して、好調の浦和を迎える。

 

厳しい連戦で試されるチームの底力

J1第21節・清水戦@アイスタからの中2日で天皇杯3回戦・福井戦@テクノ福井というハードスケジュールを終え、さらに中2日でホームに帰ってのJ1第22節・浦和戦。天皇杯ではベンチメンバーを4人に抑えターンオーバーして臨んだ。
 
清水からの福井という、大分との往復や両地間の移動もタフなアウェイ連戦を最少の人数で乗り切っており、チームにかかる負担も最小限に抑えた形だが、天皇杯に出場した高木駿、羽田健人、ペレイラ、松本怜、伊佐耕平、渡邉新太、藤本一輝の7人は清水戦でベンチ入りしている。2試合ともに雨やそれに近い状況で、それぞれ湿度が89%と90%という気象条件は、相応の負荷になったことだろう。福井戦では彼らの疲労の様子を見ながら終盤は2点のリードを守りきる“省エネ”な戦法へと切り替えたとはいえ、今節に向けてのコンディション回復度合が気になるところだ。
 
実質、移動日を考えると浦和戦に向けては1日しか準備期間がなく、対浦和の戦術の落とし込みも急ピッチで進められたはず。「浦和さんに対しては前回対戦でも良い形で攻撃が構築できていたところがあるので、そういったところの質をさらに上げていく」と片野坂知宏監督。打ち合いの末に昨季までは味方だった田中達也の決勝点で逆転負けを喫した第11節での悔しさも晴らしに、戦いの狙いを研ぎ澄ませる。
 
天皇杯では公式戦5試合ぶりに得点も生まれ、渡邉新太と髙澤優也が自身でもひさしぶりに結果を出した。是非ともリーグ戦へとつなげたい。
 

ユンカーvsエンヒキ。注目の攻防で上回れ

現在、10勝5分6敗で5位の浦和。開幕当初は今季就任したリカルド・ロドリゲス監督のスタイル浸透にやや手間取った印象だったが、徐々に結果につながりはじめている。
 
なんといっても今季加入して7得点を挙げているキャスパー・ユンカーの活躍が担うところが大きい。やはり今季、琉球から加入した小泉佳穂との関係性もよく、そこにさらに明本考浩や田中らが攻撃に絡んでくると厄介だ。天皇杯3回戦はリーグ戦とは入れ替えたメンバーで相模原と戦い、圧倒的にボールを保持しながらも守備を固める相手に手こずったが、結局87分にユンカーと小泉のハイプレスからボールを奪うと、ユンカーがGKとの1対1を制して勝ち上がった。エンリケ・トレヴィザン率いる大分の守備組織が浦和の攻撃力を抑えることが出来れば、勝点ゲットへの道は開けるはずだ。
 
J1第13節以降は鈴木彩艶がゴールマウスを守っていたが、選手登録のミスの関係もあり第19節からは再び西川周作が復活。柏戦と福岡戦にそれぞれ2-0で勝利すると前節の仙台戦はスコアレスドロー。3試合無失点で大分へと乗り込んでくる。西川が出場すれば駒場での天皇杯から中2日での連戦。疲労もあるだろうが古巣戦ということで士気を高めているだろうか。
 
6月30日に栃木への期限つき移籍が発表された黒﨑隼人に続き、7月8日には2年半にわたり大分でみんなに慕われてきた高山薫も相模原へと期限付き移籍。寂しさを払拭し、互いに頑張っている姿を見せ合えるような戦いにしたい。