3連戦の3戦目はアウェイで今季4度目のFC東京。復調した堅守を打開せよ
タフな3連戦の3戦目は、ホームでのJ1第4節とYBCルヴァンカップグループステージ2戦からの、今季4度目となるFC東京戦。本来の堅守を取り戻した相手をどう打開し、タレント揃いの攻撃をどう抑えるかが焦点となる。
前節の組織的守備の強度を維持したい
J1第3節のG大阪戦がコロナ禍の影響で7月27日に延期となっているが、ひとまず前節でリーグ戦の折り返し地点を過ぎて3勝4分11敗。いまだ19位という苦しい位置に沈んでいるが、下位チームとの勝点差はさほど離れておらず、地道に結果を求め続けて徐々に浮上したいところ。チームは前向きに目の前の試合の準備に勤しむ姿勢を貫いている。
前節はコレクティブな守備で鹿島を0封し、勝点1を積んだ。前々節の課題となったラインコントロールも修正され、エンリケ・トレヴィザンの対人守備の強さを生かしつつ、コンパクトさを維持して攻撃力の高い鹿島をシュート3本に抑えた。
拮抗した好ゲームとなった一方で、こちらのシュートもわずか1本。もっと好機を増やしたいが、潰し合いの展開の中で相手の寄せをかわすことが出来なかった。少ないタッチでリズミカルにボールを運んでいくには絶妙な意思疎通が必要で、これは実戦とトレーニングを繰り返しながら培っていくしかない。
リーグ折り返し後最初の試合は、3月14日のJ1第4節にホームで対戦し1-1で引き分けたFC東京の本拠地に乗り込む。ホームでのJ1第4節とYBCルヴァンカップグループステージ2戦からの、今季4度目の対戦だ。
本来の堅守を取り戻しつつあるFC東京
FC東京も、今季の前半戦は期待値を下回り、現在8勝4分7敗で10位。第9節の川崎F戦を起点に福岡、鳥栖、横浜FM、鹿島に5連敗という時期もあったが、現在は徐々に持ち直しているように見える。
もとより堅守速攻を強みとしてきたチームだが、今季は開幕以来、失点が続いた。川崎Fに4失点したほか、神戸、横浜FM、鹿島、清水に3失点。かと思えば最近では第14節の柏戦に4-0で勝利するなど、不安定な戦いぶりを見せていた。やはり負傷者が多発した影響もあったに違いない。
それが復調しつつあることを感じさせるのが、直近2試合だ。6月に入ってから、ルヴァンカッププレーオフステージ第1戦を湘南に0-1で敗れ、天皇杯2回戦は順天堂大に1-2でジャイアントキリングを許したが、ルヴァンカッププレーオフステージ第2戦は4-1で湘南を下すと、前々節の横浜FC戦、前節の徳島戦をともにウノゼロで連勝した。
前節は前々節からメンバーを入れ替え、外国籍トリオは3人ともベンチスタート。前線からの連動したプレスで徳島のミスを誘い、後半途中から外国籍選手を投入してギアを上げた。今節はどのようなゲームプランで来るか。大分としてはそれをしのぎつつ、得点を狙っていかなくてはならない。
札幌を含むアウェイ2戦の3連戦の最後の試合で、タフな日程ではあるが、これを終えれば次節の清水戦までは1週間のブランク。その後は中2日での天皇杯3回戦・福井ユナイテッド戦(テクノポート福井スタジアム)を挟み、さらに中2日での第22節H浦和戦を最後に、五輪による中断期間に入る。負傷者も出ており戦力のやりくりは厳しいが、チームの総力を振り絞りたい。