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今節の見どころ

グループステージ突破へは勝点3が必須条件。他会場を気にせず勝利を目指せ

 

中2日でのアウェイ連戦というタフなスケジュールだが、勝利すれば他会場の結果次第で予選突破も見えてくる。週末のリーグ戦につながる好ゲームとしたい。

 

このアウェイ2連戦をどう戦うか

リーグ戦と並行してタイトなスケジュールで開催されてきたYBCルヴァンカップ・グループステージもいよいよ最終節。Bグループはすでに勝点11で首位のFC東京がプレーオフステージ進出を決めており、残る1枠は最後までもつれて、勝点5で並ぶ神戸、徳島、大分が争うことになった。
 
得失点差で最も不利な大分は、今節、FC東京に勝利することが勝ち上がるための最低条件。その上で、徳島が神戸に引き分け以上という“他力”も絡んでくる。
 
就任後初のグループステージ突破を目指し、片野坂知宏監督も気合が入っている様子。ただ、中2日のアウェイ連戦でリーグ仙台戦も待ち構えている。昨季はリーグ戦でアウェイ仙台戦から中2日でのアウェイFC東京戦という逆パターンの日程だったが、あのときはデーゲームからのナイトゲーム。今回は水曜ナイトゲームからの土曜14時キックオフというスケジュールで、昨季よりもタイトだ。仙台とはともに降格圏に沈んでいる同士の直接対決。まだ残り試合は多いとはいえ、一節でも早く浮上しておきたいところで、アウェイ戦とはいえど勝点は与えたくない。
 

リーグ柏戦に4-2-3-1で大勝したFC東京

そんな状況で、このルヴァンカップをどういうスタンスで戦うか。若干名の負傷者も出ており、どのように戦力をやりくりするかも悩ましいところだろう。
 
とはいえ、若手も含めここまでルヴァンカップに出場してきたメンバーは、アグレッシブな戦いを披露している。そのプレーがリーグ戦に勢いをもたらした側面もあり、彼らのさらなるアピールにも期待したい。
 
片やすでにグループステージ突破を決めているFC東京は、この試合にどう臨むか。リーグ戦では第9節・川崎F戦を最初に福岡、鳥栖、横浜FM、鹿島に5連敗していたが、第15節の柏戦には高萩洋次郎をトップ下に置いた4-2-3-1で初めて挑み、4-0で大勝。この流れがルヴァンカップの今節に影響してくるか否か。起用戦力とフォーメーションの兼ね合いが読みづらい。
 
蓋を開けてみなくてはわからない部分も多い一戦だが、結果を意識しすぎて萎縮することなく、これまで同様にのびのびと力量を発揮したい。週末の仙台戦に向けて勢いがつくような戦いに期待する。