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今節の見どころ

指揮官はターンオーバーを明言。選手たちにとってはアピールのチャンス

 

6日は天皇杯2回戦。こちらのホームゲームだが、維新みらいふスタジアムでの開催になる。指揮官はターンオーバーを明言。リーグ戦で出場機会を得られていないメンバーのプレーが楽しみだ。

 

出場へのカギはチームへの献身性

 
5月20日の明治安田J2第15節で対戦したばかりの山口との天皇杯2回戦。リーグ戦に挟まれた3連戦ということもあり、片野坂知宏監督は昨年、一昨年と同じくリーグ戦からターンオーバーして天皇杯に臨むことを明言した。
 
今季の選手層の厚さは指揮官もつねづね口にしているとおりだ。毎試合、11人、18人の選考に頭を悩ませる中で、今回はいつもは起用できないメンバー構成で公式戦に臨むチャレンジのチャンスとなる。これから夏場を迎える中、ポジション争いも激化しており、選手たちのアピール欲も高い。
 
ただ、いくらアピールしようとも、片野坂監督が求めるのはチームに貢献できる戦力であること。結果ももちろんだが、献身性が今後のポジション争いを勝ち抜くカギとなることは間違いない。
 

読みづらい山口の布陣

 
読めないのは山口の布陣だ。リーグ戦では現在3位。中2日で迎えるJ2第18節は5位・岡山との直接対決。こちらが第17節から中2日なのに対して山口は中3日ということもあり、リーグ戦に出場しているメンバーがどれだけ出場するかも予想が難しい。
 
山口とはJ2第15節で対戦した翌日にトレーニングマッチ45分×2本も実施しており、國分伸太郎が3得点を挙げた。山口はそのトレーニングマッチでリーグ戦とは異なるシステムを試しており、どの戦力が出てくるかで形や戦い方も変化しそうだ。
 
控え組にも力量の高い選手が多く、三平和司の神奈川大の2年後輩にあたる大石治寿は、藤枝でプレーしていた2014年J3得点ランキング2位を記録している。ちなみに2015年J3得点王は岸田和人だ。2016年、2017年の得点王は当時鹿児島でプレーしていた藤本憲明。大石とともに出場すれば個人昇格ストライカー対決となる可能性もある。
 
山口に勝利して3回戦にコマを進めれば、J1磐田との対戦。片野坂監督はこれまでの天皇杯での清水や柏と対戦した経験を、選手たちにとって貴重なものととらえている。今年も是非チャレンジしたい、そのためにも山口に勝利をと士気を高めた。
 

練習後の監督・選手コメント

 
■片野坂知宏監督
 
準備期間が短いが、リーグ戦で一度対戦しているので、どういう相手かというイメージは選手たちも持っていると思う。相手のメンバーとシステムによって自分たちがどういうふうに戦うかも変わってくる。個の能力の高い選手が特に前線に多いし、そういう選手が先発するのか後から出てくるのかによっても展開は違う。相手がどういう形、どういう戦い方で来たとしても、こちらは自分たちの戦いが出来るようにチャレンジして勝ち上がりたい。
 
フレッシュなメンバーで臨もうと思っている。普段なかなかチャンスをもらえていない選手がどれだけ戦ってくれるかが本当に大事になる。今後のリーグ戦も総力戦になると思う。勝ち上がってより強い相手との差を感じることで、今後の戦いに生かしていきたい。
 
■MF 17 國分伸太郎
 
山口とは練習試合もやっているので、チーム内でイメージの共有はできている。山口は良いチームで、ボールを奪いにくる守備が特長。その背後を突くこちらの狙いがハマればゴールにもつながるのでクオリティーを上げていきたい。経験豊富なリーダーたちと一緒に出場することになれば、彼らに従おうと思う。
 
■FW 10 藤本憲明
 
先日の練習試合では得点できた。相手も運動量が落ちていた中ではあったが、自分の結果として残せて良かった。このチームでの前線の役割は、やはりコンビネーションがカギになる。ここ最近は公式戦から離れていたが、試合を外から見ながら、自分だったらこの場面でどういうプレーをするかとイメージしてきた。あとはまた公式戦で決めるだけ。