勝利へのカギ
「まだやれる、絶対やれる」から「あ、やり尽くした」まで。司の司らしい“終わり方”
2024年11月3日。ホーム最終戦セレモニーで、梅崎司が、スパイクを脱ぐ意思を明らかにした。 前日に出たリリースは「梅崎司選手契約満了のお知らせ」だったので、現役を続行するのかと思っていた。引退ではなく満了というかたちで再びトリニータを去ることには残念さも感じたが、そのサッカーに対する飽くなき熱を知ってもいたので、また違うチームでプレーを続けるのであれば、それも応援したいと考えていた。 梅崎に真意を問うと、10月31日に契約満了を言い渡されたが、ホーム最終戦までの短い期間では引退するとは決めきれずに、あのかたちでの退団発表になったという。そこから決断に至るまでの数日間のことを「人生を凝縮したようだった」と表現し、周囲のいろいろな人たちに相談しながら、引退へと気持ちが定まっていったと明かした。・・・