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勝利へのカギ

【アカデミー通信】西川周作、石田良輔に次いでアカデミーから3人目の守護神。193cm古野優斗、来季トップチーム昇格へ

 

9月6日、大分東明高等学校にて、大分U-18所属・古野優斗の来季トップチーム昇格会見が行われた。

大分U-18からトップチーム昇格するGKは、2005年の西川周作、2008年の石田良輔に次いで3人目。すでに昨季からしばしばトップチームに練習参加してきた古野だが、制服姿で立った記者会見の壇上で、最初は初々しく緊張した面持ちを覗かせた。

 

2年間の育成プロジェクトが実っての昇格

小澤正風社長と平塚正明校長の挨拶のあと、西山哲平GMから紹介された古野の特長は以下のとおり。
 
「193cmというサイズと手足の長さがいちばんの魅力。この年代でこの身長と考えたときに、動けるし、足元の技術もあり、フィードも器用にこなせる選手だと思っています。ただ、まだまだ完成された選手ではありませんので、しっかり成長させていきたいと思っていますが、大きなポテンシャルを持っている選手として大いに期待しています。われわれ大分トリニータは過去、西川周作選手をはじめ、多くのGKを輩出してきました。そんな先輩たちに続いていけるよう成長してほしいと思っています」
 
加えて西山GMは、古野のトップ昇格に向けた育成プロジェクトについても言及した。
 
「実は今回の昇格に際し、われわれは2年間のプロジェクトを組みました。というのは、高校2年生のとき、そして3年生になってからも、積極的にトップチームの練習に参加させるというものです。これは今シーズンのあたまにちょっと手の怪我で実現できなかった部分もあるんですけど、このプロジェクトを成立できたことは、大分東明高校さまのご理解とご協力あってこそだと思っております。そういった支えていただいている方々への感謝、そして責任と覚悟をもって、精進してもらいたいと思っております」
 
西山GMによると、トップチームに昇格させるか否かのジャッジの分岐点は「現時点でトップチームで通用するかということよりも、将来的にどういう姿になっているかが描けるかどうか」。古野については2年生の時点でその絵が描けたという。いま古野自身も課題としている俊敏性の部分については「筋力がついてくれば克服していけるはず」と期待を寄せた。
 

中学卒業時190cm超えの高身長は家族譲り

最初に西川周作と石田良輔の両先輩の名を挙げ「偉大な先輩たちを超えられるような存在になりたい」と話した古野。
 
野球をしていた父が約183cm、卓球選手だった母が170cm前後、バレーボールをしている姉が173cmと揃って高身長のスポーツマン一家。小学校卒業時に178cmだった身長は、中学卒業時にはすでに190cmを超えていた。身長を伸ばすために特に何かしたわけではないが「小中学校時代はめちゃめちゃ早く寝てました」という。
 
サッカーをはじめたのは小4と、スタートは遅め。日本代表選手たちに憧れた。最初はFWやCBでプレーしており、GKを務めるようになったのは中学の部活からだったが、試合でたまに「お前がGKをやれ」と言われて務める程度。本格的にGKコーチの下でトレーニングしたのは大分U-18に加入してからだった。「親元を離れ県外に出たい」という思いを胸にGKとしてセレクションに参加し、見事に合格して現在に至る。やはりシュートストップやハイボール処理の際には高身長がストロングポイントになることを実感することが多いそうで、U-18でも果敢にハイボールにチャレンジすることを求められてきた。
 
目標とするGKはベルギー代表で現在はレアル・マドリードでプレーするティボ・クルトワとアカデミーの大先輩・西川周作。「自分は身長が高いぶん俊敏性に欠けるところがある。西川周作さんは身長はあまり大きくないが、俊敏性や正確性でそれを補って、いまでもJ1の舞台の最前線で活躍されている」と先輩への憧れを語った。

 

愛称は「コニー」。怪我を乗り越えて正守護神を目指す

4月20日の試合中、シュートストップ時に当たり方が悪く左手舟状骨を骨折。当初は1〜2週間で治る予定だったところが長引いてしまい、これではトップチーム昇格を逃すのではないかと大学進学も視野に入れていたが、7月半ばにGMから口頭でトップチーム昇格を伝えられた。いまは影響なくプレーできるまでに回復している。
 
吉坂GKコーチのトレーニングメニューについては「基本的に全部キツいけど、特にボクシング」。連続性を求めるメニューについて「俊敏性が鍛えられる。自分に足りないものをヨシさんに鍛えていただいています」と感謝を表した。
 
サッカーでは守備の要を務めるが、バレーボールも得意で、そちらは攻撃が専門。クラスマッチでは高い打点から容赦なくスパイクを放ち、決勝進出に貢献した。「攻撃のほうが楽しいけど、やりがいを感じるのは守備のほう」とのこと。
 
自称「人見知り」と話す古野。チーム内での呼称については「ヒロトだと中川選手とカブるのでいまは『コノ』と呼ばれています。ユースでは『コニー』と呼ばれることもあります」。GKの先輩・濵田太郎にはピッチ内外でよく面倒を見てもらっているようだ。
 
「目標は海外移籍や代表メンバー入り。でも、それ以前にトリニータで出場してJ1昇格を支えることが第一の目標。まずは試合に出られるように頑張っていきます」と抱負を語った。

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