【社長就任会見レポート】小澤正風代表取締役、正式就任。クラブ初の“生え抜き社長”誕生
1月17日、定時取締役会での承認を経て、小澤正風代表取締役が正式に就任。その後、レゾナックドーム大分にて就任記者会見を行った。
昨年12月14日に榎徹前社長からのバトンタッチが発表され、取締役会までの約1ヶ月間を準備期間としながら、トップチーム新体制発表会見など企業トップとしての業務をスタートしていた。
新社長は冒頭の挨拶で、自らが長年このクラブにお世話になってきたこと、そのクラブを支えてくださったたくさんの方々のおかげで現在があることに触れ、引き続きトップチームのJ1昇格を目指すとともに、株式会社として経営面などの地固めを進めていくと決意表明。「来年、われわれは30周年。40周年、50周年、100年と続いていくクラブにするためには、まずはしっかりと経営をしていくことを目指したい」と話した。
「この会社に入って4人のトップにお仕えしてきた中で、それぞれのいいところを吸収させていただいて、それを自分の中でアレンジしていきたい。わたし自身、現場のマネージャーからスタートしているので、社員にもいい意味で欲を出せるような道筋を作ってあげたいと考えている。頑張ればクラブのトップになれるということをひとつの目標にしてもらいたい」
トップチームスタッフ出身の生え抜き社長はJリーグクラブの中でも珍しいケース。知人であるJリーグスタッフや、かつて運営スタッフとしてともに仕事をした各クラブの仲間たちも喜んでいるとのことで、それも大分トリニータのひとつの独自性へとつながりそうだ。
休日の過ごし方について訊かれると「スクールの子供たちやジュニアの選手たちがボールを蹴るところを見るのがいちばん楽しい」と話す。23年間、“トリニータの中の人”としてクラブの浮沈を経験してきたことが、自らのストロングポイントであろうと分析した。
トリテンでは、あらためて新社長インタビューを掲載予定。クラブとの馴れ初めや多くの人に助けられて経営危機を乗り越えた経験、収益増に向けてのこれからの展望や社員たちへの希望などを詳細に聞いている。