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勝利へのカギ

【新体制発表会見レポート】12名の新戦力と1名の新コーチを迎え、2021年スタート

 

2021年1月17日、新型コロナウイルス禍の影響で、クラブ初、報道陣を入れずに開催された2021年シーズンの新体制発表会見。報道陣はオンライン会議システムを通じてその様子を見守り、会見はクラブ公式YouTubeアカウントで配信された。

冒頭、榎徹社長が掲げた今季のスローガンは、チーム、クラブ、サポーターが一丸となってこの苦境を乗り越えていこうという思いを込めての「一致団結」。続いて片野坂知宏監督により今季の目標は「9位以内」であることが伝えられた。その達成に向けての目標勝点といった細かいプランは初練習前のミーティングでチーム全員が揃ったときに伝えたいということで、詳細は後日発表される。

片野坂監督も西山哲平GMも、昨季までの主力の相次ぐ移籍について、あらためて想定外であったことを明かし、5シーズンにわたって積み上げてきた“カタノサッカー”の土台部分の再構築が求められる厳しさについて言及。一方で、今季加入の新戦力たちに寄せる期待も大きい。これまでチームが抱えてきた得点力やセットプレーの課題克服を、あらためて誓った。

今季の背番号発表では、厳しい戦いが予想されるシーズンに向けての選手たちの覚悟が感じられた。2016年かぎりで現役引退したバンディエラ・高松大樹氏の、それ以来ずっと欠番となっていた背番号「13」を、在籍8年目となる伊佐耕平が背負う。このクラブの関係者やファン、サポーターなら、その一報を聞いただけで心が震えたはずだ。昨季J3から飛び級でJ1のステージに挑み6得点をマークした髙澤優也は、エースナンバーの「9」に袖を通す。

出席者たちがYouTubeで第2部に出演している裏側では、全出席者の囲み取材を実施。新任の上村捷太コーチと12名の新戦力と報道陣との顔合わせは、それぞれのストロングポイントに加えて小ネタも絡め、和やかな雰囲気で行われた。

ただ、今季への期待は高まりつつ、待ちかねていた新ユニフォームの発表はお預け。また、すでに吉村光示前監督の退任が発表されているU-18の後任監督をはじめとするアカデミースタッフの陣容についても「近いうちに発表予定」と語るに止められた。榎社長と西山GMへの囲み取材では、クラブ経営やチーム編成へのコロナ禍による影響について、突っ込んだ質問が相次ぐことに。これに関しては別記事であらためてお伝えしたい。

チームは18日にトレーニングをスタート。練習終了後にもオンラインで囲み取材が実施される。恒例の霧島キャンプは1月30日から。トリテンでは今季初練習レポートの他、14日に実施した片野坂監督のインタビューや新戦力紹介も、順に公開する予定だ。