【アカデミー通信】U-18MF・高畑奎汰、来季からトップチームで羽ばたく
大分東明高校にて10月23日、U-18所属MF高畑奎汰のトップチーム昇格内定会見が行われた。アカデミーから生まれた22人目の生え抜きとなる。
榎徹社長、平松正明校長のあいさつに続き、西山哲平強化部長が特長とプレースタイルを紹介。
「4バックなら左SB、3バックなら左WBといった、左サイドの守備的なポジションが主戦場になる。精度の高い左足を駆使してサイドでの起点となり、果敢なオーバーラップからのクロスやシュートにも期待される。クラブとして貴重な左利きであり、大切に育てていきたい」
2000年9月16日、大分市生まれ。トリニータスクールでボールを蹴りはじめ、明治SSSからトリニータU-15に進んだ。当初は前目の攻撃的ポジションを務めていたが、高1のとき、当時U-18を指導していた中村有監督に左足での持ち方を評価されSBにコンバートされる。以後、攻撃的SBとして頭角を現し、U-16日本代表中国遠征メンバーにも選出された。ちなみに同年代でライバルと目するのは、アビスパ福岡U-18で同じポジションを務めている桑原海人だという。
U-18では毎年監督が替わり、苦心もしたがさまざまな価値観の下で指導を受けている。1年目はプレミアリーグでの出場経験を積み、最終的には降格も味わったが、なかなか勝てない中で試行錯誤し続けた。2年目の鈴井智彦監督、3年目の山崎哲也監督の下でも出場を重ね、現在の自身のチームでの役割を「プレーで引っ張るタイプ」と位置づける。
トップチームに練習参加した折には、後藤優介や國分伸太郎らアカデミーOBの先輩たちから細やかにアドバイスをもらっている。2学年上でトップ昇格した野上拓哉がヴェルスパ大分へレンタル中のため、プロ4年目ながらいまだにチーム最年少の岩田智輝は「後輩ができる」と大喜び。トップチーム昇格が発表された高畑のもとへは昨年のU-18キャプテン・黒木樹生らからもLINEで祝福メッセージが届くなど、先輩たちに愛されているようだ。
楽しみにしていたJユースカップ直前、リーグ戦の試合中に右腕橈骨を骨折。全治2ヶ月と診断され、現在は筋トレに励んでいるが、12月には復帰できる予定だ。「自分の特長を生かしてチームの勝利に貢献したい。星雄次選手、那須川将大選手、山口真司選手たち同じポジションの先輩たちを越えていきたい」と、来季への抱負を語った。