【アカデミー通信】清水羅偉と津村和希、正守護神の座を争う切磋琢磨
14日、U-18所属のGK、清水羅偉(写真右)と津村和希(同左)のトップチーム2種登録が発表された。2人は現在、正守護神のポジションを争いながら、先週開幕した高円宮杯U-18サッカーリーグ2017プリンスリーグ九州を戦いはじめたばかりだ。
この時期の2種登録について西山哲平強化部長は「昨季の真木晃平と同様、来季トップチーム昇格を見越してのものではなく、リスクマネジメントとしての登録」と説明。修行智仁が負傷離脱している現在、上福元直人と高木駿の2人体制となっているGKチームに、控えメンバーとして置いておきたいということだ。
現在までもオールアウトの日にはしばしばトップチームの練習に参加しており、プロのスピードや強さに対峙する機会を持っていたが、公式戦出場資格を得て、Jクラブアカデミー所属の自覚もさらに増しそうだ。そこからトップチーム昇格への道も切り開いていきたいところ。
鈴井智彦監督や野田晶生GKコーチが「2人の良いところが合体すればねぇ…」と笑いながら成長を見守る2人のプレースタイルは、指導陣の悩みどおり、まったく異なるタイプ。ライバル同士の2人に、お互いの魅力と自身のアピールポイントを聞いた。
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——今季の監督交代でサッカーのスタイルも変わったが、どう捉えているか。
清水「以前より攻撃参加を求められるようになった。自分の武器はキックなので、攻撃機会が増えるのはうれしい」
津村「最後にゴールを守るというGKの本質は変わらない。それにプラスアルファする形でチーム戦術にマッチしていきたい」
——ライバルをどう見ているか。
清水「津村は自分に対する自信を感じさせて、ミスも少ない。その自信を表現することでさらに落ち着きが生まれている。最終ラインのメンバーから見ても津村が後ろにいれば安心感があると思う」
津村「キックに関しては尊敬している。相手の隙を見逃さない判断も含め、攻撃参加の部分では自分より優れている。自分は守備に意識が行きがちなのだが、攻撃に頭を切り替えてやっている羅偉はすごい」
——正守護神の座を射止めるためにアピールしたいポイントは。
清水「僕が得意としているキックは他のGKにはないところ。そのキックを繰り出すかどうかという判断も高めつつ、落ち着きの部分を磨いていきたい」
津村「キックでの攻撃参加も磨きたいが、やはりゴールを守るという部分での安定感を突き詰めて、仲間に信頼される絶対的な守護神になりたい」
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鹿児島開催だった九国大付属との第1節は、ピッチコンディションにも苦しみ、相手の時間帯も多い中で終盤に失点して1-1。その経験を15日の第2節・長崎U-18戦につなげ、ホームで今季初勝利を挙げたい。