TORITENトリテン

闘う言葉

GK 32 濵田太郎「もっと中で言えることがあったのではないかと思っている」

 

——引き分けという結果になったが、試合を振り返って。

1点目を取ったあと、(藤原優大が治療中で)自分たちが10人になっているときの戦い方として、競り負けてシュートまで行かれるのは自分たちのまだまだ甘いところが出た試合だった。1点目も2点目も今日はちょっともったいない失点だった。

——相手に個で強い選手が出てくるとどうしてもラインが押し下げられてしまうのだが、押し上げるために何かしていたか。

押し上げようとはしていたのだが、ちょっと雰囲気にのまれ、デルランが競ったのも、1人足りないとパニックのようになっていた。たとえ声が通らなかったとしてももっと中で言えることがあったのではないかと思っている。

——PKストップのシーンについては。相手はタイミングを外そうとしてきたが。

止められる気しかしていなかった。見ている人にはわからないかもしれないが、自分の間合いというか、相手がちょっとフェイントをかけようかなという感じで一旦止まったりしたときもこちらは我慢できていて、そうやって我慢して反応したら左に来た。

——キックがラインを割ることもあったが、風の影響は。

風もいろんな方向に変わったりしていたのだが、それにも対応できないと自分自身、まだ未熟だと思う。

——攻守で可変していたと思うが、切り替えや帰陣については。

帰陣はちゃんと出来ていたと思う。いつもよりボールが握れる時間もあったり、1点目もそうだったが練習でやったシュートまで持っていく形が出来たり。これまでのように偶然の要素もありつつ点を取ったりというのではなく、しっかりと相手を崩して点が取れたことはポジティブに捉えている。やっとちゃんと点を取れた感じ。力のある相手に対してやれたこともみんなにとって自信になったと思う。今後の試合にも生かしたい。

——短い準備期間であの戦い方をよく落とし込んだ。

いままでの積み重ねが今週出たという感じ。

——相手が4バックに変えてきてから変化は感じたか。

そうですね、やっぱりちょっと押し込まれてだいぶ受け身になった。あそこでボールを持てるようになればチームとしてもっとよくなれると思うのだが、今日は相手の勢いにのまれてしまった。

——最後、池田選手にボールをキープしてもらう考えはチームとしてはなかったのか。

冷静に考えれば出来ると思うのだが、そういうところも相手にのまれた感じだった。