MF 16 茂平「相手にかなり研究されていた感じがあった」

——立ち上がりからまったく上手くいかない状況だった。
前半から相手のボランチが下りたときなどにプレッシャーをかけることが出来ず、余裕をもって相手に前を向かれていた。相手はいつでも蹴ることの出来る状態だったので、背後を取られることを警戒して僕らもラインが下がってしまった。プレッシャーをかけたいとずっと思っていたのだが、とりあえず耐えようという時間帯に失点してプランが崩れてしまった。
——立ち位置で相手に主導権を握られていた感じだった。
試合開始後5分くらいで相手にスカウティングされていることがすぐに感じられた。ここまでの今季のサッカーを、相手にかなり研究されていた感じがあった。相手はうちのシャドーに捕まらないところに顔を出すし、コースも切れないようなところにヘルプが入るので、僕らもパスを出したいけど出せないという具合でズルズル下がっていた。ああいうところは僕らで話し合って修正しないと、今後は勝点を積めなくなってしまう。臨機応変に出来るようコミュニケーションを取りあいたい。
プレスに行くとなると距離感がすごく大事なので、僕らだけでガッと行くわけにはいかない。どこで行くか、どうスイッチを入れるか。相手が僕らをスカウティングして立ち位置を取ったとしても、行くところを合わせればプレスはかかると思うので、ピッチの中で話して組み立てていかなくてはならない。ベンチからの指示待ちでは試合が進んでしまう。今日は僕らの判断で修正する力が足りなかった。
——清武選手が投入されてから戦況が変わった。
弘嗣くんが入ったことでみんなが前に出ていけるようになった。いて欲しいところにいてくれるし、パスが出てくるので僕らも走り出せる。ピッチでもとりあえず前にテンポよく早く動かせと言ってくれていた。停滞している時間帯はひとりの選手がボールを持ちながら考えてしまう。テンポよく動かしながら間を覗いて、前の選手がタイミングよく下りたり裏に抜けたりするといったことが、悪い時間には出来ない。弘嗣くんが入ってからそこが明らかに変わったのでさすがだと思った。あれを前半からやりたかった。僕にとってはアカデミー時代からずっと目標にしていた選手なので、今日も同じピッチに立ててすごくうれしかった。
——次節はホームで水戸戦。
今日出た課題を次に生かさないと、今後上を目指していくのも難しくなる。チームでしっかり話し合って、今日の後半のような勢いを出し、相手を見ながら自分たちの意図したボールの動かしからシュートにまで持っていけるような形を作れるようにしたい。
