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闘う言葉

FW 11 渡邉新太「トリニータが大好きな人たちの期待に本当に応えたかった」

 

——今季を振り返って。

難しい状況が続いてチームとしてなかなか積み上げが出来なかったシーズンだった。その中で、最低限のJ2残留を遂げたことが、収穫とは言えず救いだった。こういうシーズンになることももちろん中にはあるのだが、ひとりひとりがもっとプロとして勝ちにこだわる姿勢を出さないとこういう結果になってしまう。やっぱり練習から質を求めてやっていくことが大事。そういう部分が出たシーズンだった。

——サポーターからの声援もあった。今後に向けて。

チーム状態が悪いときも応援してくれるし、みんなトリニータが大好きで見にきてくれている。そういう人たちの期待に本当に応えたかった。ホームで4勝しか出来ず、毎回、悔しい思いをして帰らせてしまうことが多かったので、申し訳ないと思ってきた。ここはホーム。ホームでは絶対に負けられないし、相手の好き勝手にはさせられない。そういうプロとしてのメンタリティーで相手を上回る気迫を出すべき。全員でそういう原点の部分を高めていきたい。

——初めてキャプテンを務めたシーズンが苦しいものになったが、梅崎選手が支えてくれたとよく話していた。

選手ミーティングを開くタイミングなども自分ひとりでは決めきれず、ウメさんによく相談していた。僕がカタさん(片野坂知宏監督)と話をして、僕たち選手の気持ちとコーチ陣の考えの擦り合わせをするときにも一緒に来てくれて、本当に心強かった。ウメさん自身は怪我が多くてなかなか試合に絡めなかったが、そういう中でもプロとしての立ち振る舞いなどを示してくれた。あの年齢になってもまだ上手くなりたいという気持ちを持ってトレーニングしていたし、日々の生活もそうだった。みんな見ていたと思うが、そういう経験値の高い選手が近くにいてくれて、本当に助けてもらった。

——その梅崎選手が契約満了になったと聞いたときには。

悔しかったが、それがプロの世界。ウメさん自身も覚悟していたと言っていた。それを聞いたときに、今日の試合に絶対に勝ちたいと思った。いい試合をして送り出したかった。

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