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闘う言葉

【記者会見・総括】片野坂知宏監督「しっかりと分析・検証し、来季以降につなげていくことが大事」

 

今季ホーム最終戦をなんとか勝利で終わることが出来て、まずは結果が出たことがよかったと思う。

そして、先日クラブから発表があったように、西山哲平GMと梅崎司が退任・退団するということで、前節の秋田戦で残留を決めることが出来たことにより、今日は梅崎をいいかたちで送り出そうとメンバーに入れた。彼を出場させることが出来て、勝利して梅崎を送り出すことが出来たことが、本当によかった。やはりこれだけファンやサポーターから愛される選手だし、大分アカデミーから昇格してプロのキャリアをスタートし、修業を積んで帰ってきて、そのいろんな経験をいまいる選手たちにも伝えてくれた。本当に、プロとして手本となるような選手だったと思う。彼自身の今季に懸ける思いやいまのサッカーに対してというところでも、すごく準備していたしトライしようとしていた中、今季は怪我が多くピッチに立つことが少なかったのだが、本当に、試合だけでなく、トレーニングからも普段の姿勢からも学べることが多かった。

今季は30周年という大分トリニータにとって節目の年であり、この年にJ1昇格をと目標を掲げてシーズンを戦ったが、怪我人が多く出て、なかなか勝ち切れるゲームが少なく、今日を入れてホーム4勝というのは、ファン、サポーターの期待を裏切る結果になってしまった。こういうふうになると残留争いに巻き込まれる苦しいシーズンになるのだと感じた。

今季はあと、アウェイ仙台戦1試合だけになったが、ここまで37試合を戦ってきて、今季どういう要因でこういう結果になったかということをしっかりと分析・検証し、来季以降につなげていくことが大事だと思う。このようなシーズンではなく、応援していただけるファンやサポーター、支えてくださるスポンサーや関係者、大分トリニータに関わる方々の期待に添えるゲーム、そしてまた見たくなるような、ワクワク興奮するようなゲームを、来季は表現しなくてはならない。それが大分トリニータの使命だと思うし、クラブの理念である「大分県民の活力になる」というところにつながると思う。

あと1試合、仙台戦はアウェイで厳しい試合になると思うが、連勝して終わることが大事。切り替えて、また勝つゲームが出来るように準備したい。

そして、今日の群馬戦のゲームに関してだが、群馬さんは降格が決まり、戦い方も残留争いをしていたときとは変わって、攻撃と守備のところも可変したり、来季に繋がるようなフットボールをされている。簡単なゲームにはならないだろうという中で、今日のゲームを迎えた。

前半、われわれもいいかたちでカウンターや自分たちの動かし、長いボールを含めてチャンスを作り出すことは出来たが、今季の課題である得点というところでの、押し込む状況、ボックスにボールや人が入る状況は作れても、シュートや得点というところまで至れず、嫌な流れになっているなと、ハーフタイムにも感じていた。その前半の勢いをどれだけ後半も保ちまたチャンスを作れるかというところで、選手にも少し立ち位置を変えながらトライするように伝えた。

よかったのはセットプレーからの得点。前節の秋田戦に続き今節もということで、先制点が取れた。そして、自分たちの動かしの中でいい形でのサイドからの崩しから弓場が、決してきれいなシュートではないが、気持ちでゴールに入れ込むようなゴールが決まって2点差になったことも大きかった。

ただ、後半の残り10分くらいは攻め疲れ、群馬さんも勢いをもたらす選手交代をして、それを少し受けることが多くなった。クロスから失点したところは少し後手に回ったり対応が甘くなったりしていた。嫌な流れで、本当は2-0のまま司を出したかったのだが、1点差となり、司を出すタイミングがすごく難しかった。なんとかアディショナルタイムに出てもらい、しっかりとクローズしてもらって、いいかたちで勝って送り出せたことがすべてだったと思う。

あと1試合。切り替えて、勝てるゲームが出来るよう、また選手とともに準備していきたい。