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闘う言葉

【記者会見・総括】片野坂知宏監督「特に若い選手はこの経験を次に生かしてほしい」

 

われわれにとってはリーグ戦から中2日でこの試合をホームで迎えた。リーグの愛媛戦で非常に悔しい敗戦をし、あそこから中2日でどういうふうにこの京都戦に向けてやっていくかという中で、今日のメンバーを選んだ。いま京都さんはJ1でも非常に勢いのあるチームだし、最後まで戦い方がブレず、強度高くハードワークしてくるチーム。今日のゲームもまさしくそのようなところで上回られた部分があったと思う。

京都さんにとっては中3日というところで、若干ターンオーバーをしていたが、ベンチには素晴らしいアタッカーが控えていて、非常に脅威だった。われわれも先発とベンチの選手を含めて、そういう手強い京都さんを相手に臆せずチャレンジはしたのだが、やはり簡単にやらせてくれない球際の厳しさ、ボールへのアプローチ、前への推進力といったものは、J1の高いレベルだったと、外から見ていても感じた。

試合後に選手に伝えたのは、この今日のゲームというものは、J1のスタンダードだということ。そして、この京都さんでさえもJ1では残留争いをしている。われわれにとって悔しい敗戦ではあったが、試合に出た選手、体感した選手、それぞれがしっかりとこういうレベルを超えられるまで成長できるように、日頃のトレーニングや過ごし方から変えてほしいということを伝えた。

この天皇杯の公式戦で、J1の川崎Fさんと京都さんとの2試合をさせていただいて、われわれはこれを糧にして、特に試合に出た若い選手はしっかりとこの経験を次に生かしてほしいと思う。次のリーグ戦はまた中2日というタイトなスケジュール。今日出た選手がどれだけ回復できるか、出なかった選手がどれだけ次の岡山戦に向けて奮起してくれるか。少ない時間ではあるが、いい準備をして、いま公式戦連敗しているこの流れを止められるように、アウェイで厳しい相手である岡山さんとの対戦だが、勝つ準備をしていきたい。