DF 2 香川勇気「今シーズン通しての結果だと捉えている」

 

——前節に続きCBでの出場だった。

しっかりボールを握って攻めるにあたり、いろんな引き出しを持てたのではないかと思うが、失点の部分では少しポジションのところで課題が出た。

——ドリブルで1枚剥がして持ち出してからのパスが効いていたのでは。

相手がマンツーマンなので1人剥がすとどこかが空くというのは、スカウティングでも自分で過去の試合を見ていても感じていた。パスでしっかりと剥がしながらフリーの味方を作るということはちょくちょく出来たと思う。

——後半に相手が2トップとボランチの1枚を代えてきてから変化は。

相手がフレッシュになったので後半の最初のほうはちょっと押し込まれたが、慌てずにひとつふたつ剥がせれば、FWが代わってもしっかりボールを持つことは出来た。あとは時間が経つにつれてちょっと焦れてきたり、気持ち的に焦りやもどかしさを持ちつつみんなサッカーやっていたのかなと感じる。

——後半になってからあまり前線にボールを入れられなくなったが。

ボールは持てるのだが間を閉められたりして、ちょっと攻め急いだりポジションを取るのが遅くなったりという細かいところで前に入らなくなったのかなと感じる。

——J1昇格の道が途絶えたことについては。

これは1年間やってきた結果なので、今日がどうこうというだけではなく、今シーズン通しての結果だと捉えている。

——今季はいろいろと戦い方も変わったが、総合的に見てチームとして出来たこと、まだ足りないことを挙げるとすると。

出来たことは、しっかりボールを持つことを怖がらないというところ。そこはいまみんなが共通意識を持てている。あとは、ちょっと攻めることが出来ているときにみんなボールを持てるからと勝負どころや仕掛けどころでもひとつ手数が多くなっていたり、最後のクオリティーだったり。そういうところの経験値というか、個々のアイデアの部分で、もう少し自分のアイデアを出してもいいのかなと、後ろから見ていて感じる。

——次節が今季のラストゲームになってしまったが、そこでもう少し高めていけることは。

いまやっていることの土台は変えずに、もう少し前の選手に個人の特長を出させてあげるような配球だったり声かけだったり。練習からそういう部分でもう少し自由にやらせてもいいのかなと感じる。