TORITENトリテン

闘う言葉

FW 11 渡邉新太「相手の2ボランチにボールを入れさせないように」

 

——得点したくてたまらない人が、負傷や手術を乗り越えて昨年6月以来のゴール。

本当に長かった。得点できて本当によかった。

——見事な左足シュートだった。

ゴールの空いているところは見えなかったのだが、ゴール前だったし、相手の1枚目が脚を出したのが見えたので股の間を狙った。結果的にGKの股も抜けていたが、それはラッキーだった。気持ちの問題だった。

——相手が1人少なくなってからどういうふうに試合を運んだか。

焦ることはないと思ったが、前半を終えてから、ゆっくりやるのではなくもうちょっと中で大胆にプレーしようと話し合った。後半は伊佐くんがすごくいい形で背後を取ってくれていたので、相手が引くこともわかっていたし、中がいないという状態にならないように、僕としてはあまりボールに関わらないようにしていた。

——前半はボランチが低い位置でポゼッションしていたので、渡邉選手が受けに下りるシーンが多かった。

正直、ボランチにはもう少し攻撃の意識やクオリティーを求めたいところがあるのだが、いまは失点が多いので守備的に入っているというのもある。本当はもうちょっとボランチ発信でやってほしい。今日は無失点で抑えたし、(弓場)将輝もハネ(羽田健人)もしっかりクローズしていたので、そこはちゃんといい仕事をしたと思う。そこにプラスアルファで、相手が1枚少なくなったこともあるし、もう少し攻撃に重心を置いてもいい。

——相手のボランチにプレスバックするなど守備でもかなり効いていたのでは。

そこは今週、めちゃくちゃトレーニングしたところ。チーム全員で守備をやることを求められてきた。水戸の2ボランチは上手く、あそこでリズムが出るので、ボールを握られると苦しいことになる。あの心臓の2人のところにボールを入れさせないようにすることが大事だった。そのうちの1人が退場することになった。

——難しい試合になったが5試合ぶり白星。勝ち切れたことについては。

アウェイで好調の水戸が相手ということもあったし、自分は出場停止なのだが、次のホームでの大宮戦にも勢いが出る。