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闘う言葉

MF 5 中川寛斗「町田は90分間のストーリーの中で持っていき方が上手い」

 

——前節の磐田戦で課題だったところを戦術的に修正しているように見えたが、手ごたえは。

相手どうこうというよりも、まず僕たちがやりたいことを整理して、守備と攻撃の両面でイメージの共有をしたうえでの試合だった。いいところもあったのだが、毎回、学ばされる。町田さんは勝負のキワというか、90分間のストーリーの中で持っていき方が上手いなと思った。僕らももっと自分たちのやっているサッカーを信じて、どんなサッカーをやってもメリットとデメリットがあるので、そこをもう一度、次節までの準備期間は短いが、準備したい。

今日はいい材料として、伊佐くんが帰ってきたし、(野嶽)惇也も調子を上げてくれると思う。(長沢)駿くんもメンバーに入って途中から仕事をしてくれた。それらはチームが上向いていることにつながるので、あとはアジャストするだけだと思う。

——前半途中から中川選手が低い位置を取りはじめたが、どういう意図だったのか。

相手の中盤のスライドが早いし、ひとりひとりの守っているスペースが広いと感じたので、シンプルに味方の距離を縮めて人数をかけて勝負しようと思った。CBもボールを持たされている感があったので、そこを僕が応急処置してビルドアップに加わろうと考えていた。

——そこは上手くいっていた代わりに、若干、前線が薄くなってしまう。

そこはメリットとデメリットの問題で、優先順位として何を取るか。最初のうちは前にいて、怖いポジションを取りたいと思っていたのだが、そこから下りてデメリットを取り、それをメリットに変えていくということをやっていく必要があると考えた。

——内容的には収穫もあった試合だったが、結果が無得点3失点。今後、いい結果に結びつけていくためには。

全員が勝負のキワを見極めることと、パワーの出しどころをもう一度確認することが必要。いまから何かを大きく変えるのではなく、そういうところを突き詰める必要がある。セカンドボールもそう。ファーストプレーで、多分デュークはいちばん競り勝てていなかったのではないか。そういうことを続けていくことが大事なので、あまり悲観せずにこの結果をしっかり受け止めて、やる必要があると思う。

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