MF 10 野村直輝「点を取りにいくときに相手を動かせていなかった」

 

——前節の大敗からの立て直しについて。

マインド的なところ。あとは選手ミーティングで、ウメさん（梅崎司）を中心にいろいろ話をしてくれた。

——4バックに変更しての戦いだったが。

昨日提示されて戦術確認をした。戦術の細かいところは今日はあまり意識せず、球際などベースのところに一回立ち返ろうと。とりあえず失点しないようにというところを全員がイメージしていた。前半からのゲームの運び方はよかったと思う。

——1人少ない相手に1点リードした状況での戦い方については。

僕はもっと点を取りにいってよかったと思う。ただ、点を取りにいくという意志がある中で、相手を動かすということが出来ていなかった。結局、4-4-1の相手のブロックが崩れない。もっと攻撃のスタートのところでスムーズに入れればというのはあった。今節は2CBの人選で守備にパワーを割いたので、ある程度そこは目をつぶった。そうなるとなかなか相手を崩せなかった。

——新しい選手が出場するなどしたが今後につながる材料は。

これまであまりチャンスをもらえなかった選手がチャンスをもらえて、また誰にチャンスが来るかわからなくなったというところでみんなのモチベーション、心の準備が多少は出来るようになったのではないか。僕らは組織として若すぎるので、試合に出ていないからその試合をイメージした準備が出来ないといった要素もある。今日も（佐藤）丈晟が出場したが、もっとやらなくてはならないと、試合をしてより感じたと思う。そういうところはひとつ個人にとって収穫になってほしい一方で、その成長を待ってもいられないというのも正直ある。そこの両立が難しいが、当事者にならなくてはそういう意識も芽生えないかもしれないので難しいところ。

——そういった選手たちが、今日失った勝点2の重さをどれだけ捉えているか。

わからない。出場したことが第一歩という感じかもしれない。こちらが見えていることを言っても向こうには見えていないかもしれないし、一方的になりすぎるのもよくないと思うので、そういったところで我慢しなくてはならないことが今季は多い。その中でも結果を残さなくてはならない。最近は、そういうところに意識を割くことによって自分自身のパフォーマンスも下がらないようにしなくてはならないということも、強く思っている。組織のことばかり考えて自分らしさを忘れないように、一人の選手としてというところも自分でバランスを取らなくてはならない。

——厳しい3連戦だったと思うが。

いままで勝って隠れていた部分が浮き彫りになっただけだと思っている。それが開幕当初でなくてよかった。最初からだと立て直しがキツい。いまちょっと貯金があったもので耐えている。目の前の勝ちばかり追いかけ続けてきたことで見えなくなっていた部分もあったのかもしれない。そうやってまた成長する材料がたくさんある。それをみんなが本当に切実に考えてやらなくてはダメだと思う。