TORITENトリテン

闘う言葉

MF 6 弓場将輝「痛かったけど『負けてらんねえ!』と最後まで頑張った」

 

——初めてのミラーゲームはどうだったか。

やっぱりやりづらかった。ミスも多かった。チームとしてよりも個人としてパスミスが多かったので、そこは修正しなくてはならない。

——やはり相手が激しく寄せてくることでのパスミスか。

そうですね。最初はプレッシャーを受けたりもしていたし、ミラーゲームでマッチアップすると奪ったあとに相手が寄せてくるので焦って出してしまってそこで掻っ攫われたりというシーンが多かった。

——最初は敢えてプレッシャーを受けながらポゼッションしていたようだったが、相手を走らせる意図もあったのか。

相手を動かしてタイミングよく差し込もうという狙いがあったので、そのイメージをみんなで共有してやっていたのだが難しかった。

——そこから次第に前進できるようになった。

ミラーゲームの中で相手が前から来ているのでサイドのスペースが空くと、ハーフタイムに指示があった。そこに伊佐くんが入ったり、ノムくん(野村直輝)が引いたり走ったりと、両サイドでそれが出来ていた。それは狙いどおりだった。

——こちらもボランチが攻撃に絡む一方で、相手も根本選手を起点に西谷選手が前線に絡むなどしていた。攻守の切り替えなどについては。

なんとかマイボールにすぐに苦しくなる。でもそれを逆手に取って相手のイエローカードを誘ったりも個人的には出来たと思う。自分のところでボールロストが多かったので、相手と対戦しながら減らしていきたい。

——接触プレーの際にだいぶ痛そうだったが。

ずっと痛かった。外傷はないのだが腫れていて、痛み止めを飲んだのだが全然効かないくらい痛かった。でも「負けてらんねえ!」と思って頑張って最後まで戦った。

——流れから得点は出来なかったが、終始相手を上回る展開だった。ミラーゲームへの手応えは。

プレーしながらこれは点は入らないのではないかと思っていて、絶対に失点したくないという思いがあった。そこまで大ピンチは作られていないし、守備面はよかったと思う。ああいうゲームをもっと楽に進めることが出来るよう、もう1点、2点取れるようなスキルと精度の高さは、チームとしても個人としても求めていかなくてはならない。

——高畑選手のFKが直接決まった瞬間は。

最初は自分が蹴ろうかと思ったのだが、(高畑)奎汰くんがいることに気づいて、僕は足も痛かったので「お願いします」と頼んだらしっかり決めてくれた。ユースの先輩としても、チームとしても、とてもうれしいゴールになった。助けてもらった。

——高畑選手はサイドのマッチアップも頑張っていた。

相手がクロくん(黒﨑隼人)で強力だったが、途中出場のアドバンテージを生かしながら上手くこなしてくれていた。チームとしても助かった。

——デルラン選手のアクシデントにより左CBが試合前日に香川選手に代わったが。

特に心配はなかった。練習中から勇気くんが年下の選手たちを引っ張ってくれる存在だったので、勇気くんなら絶対に大丈夫だと思って一緒にプレーした。

——攻撃も守備もはデルランとではやり方が違ってくると思うが、チームとしては。

デルランと違って高さはないのだが、勇気くんの技術や、跳ぶ前に体を当てるといった上手さを今日は見せてくれた。根本くんにも当たり負けしていなかったし、最後は口を切るくらいまで戦ってくれた。本当にありがたかった。