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闘う言葉

DF 3 三竿雄斗「個人個人が無意識のうちにも勝負にこだわる集団にならなくては」

 

——タフなシーズンだったが、振り返って。

個人としてはいろんなポジションをやって、いままでやったことがないような新しいチャレンジを監督の下でやれたのは、自分の中ではすごくフレッシュで、毎日の練習や試合が結構楽しくて。でもなかなか前期は結果がついてこなくて、苦しい時間が多かった。後期になってちょっと自分たちが立ち位置などを変えて、もっと勝ちたい気持ちをピッチで出さなきゃいけないという話をして、少しずつ結果が出た中でなんとか盛り返した。最後の2試合は負けてしまって最終的に4位になるチャンスがあった中で5位に終わってしまって。

振り返ったら、結果がどうであれもうちょいブレずに最初から積み上げてきたものを出し続けてもよかったのかなというのも正直ある。熊本さんはおそらくずっと同じような形で同じような戦い方で、勝とうが負けようがつねに同じかたちで積み上げてきたと思う。そのひとつひとつの積み重ねがやっぱりこういう熊本さんの結果につながっていると思うし。

正直ちょっともう、なんと言っていいかわからないが、J1昇格のためにずっとやってきた中で、こういう形で終わってしまったことがすごく残念だし、申し訳ない。

——今日、いつもとは違う戦い方をすると決まったときの思いは。

メンバー的にこういう戦いになるということはある程度予想していたし、どんどん相手の嫌がることをしていこうと思っていた中で、ああやって前半立ち上がりに最初のプレーでいいかたちで点が取れたのだが、そのあともう少ししっかりボールを持つ時間があってもよかったのかなと思う。

ただ、正直、勝てばいい試合なので、あのまま1-0で終わればよかったのだが、やっぱりあれだけ守備の時間帯が多いと、ああいう事故やミスが起きる確率も高くなってくる。守るのであればもっと気持ちだけでなく、ああいう場面でも冷静にちゃんとクリアするとか、周りを見て危ないスペースをちゃんと消すとかいった落ち着きも、こういう緊張感の中では持たなくてはならない。特にディフェンス陣はそういう部分が大事だし、そこの甘さが出てしまったのかなというのがある。

——この戦い方でこのメンバーで行くと決まったとき、メンバー外になった選手たちと言葉はかわしたか。

特に言葉はかわしていないが、(下田)北斗やウメさん(梅崎司)、その2人だけでなく他の選手の気持ちもわかるし、もちろん同じチームだけど競争の中の仕事なので、試合に出られない選手もいる中で、とにかく自分はピッチに立ったら自分の実力を100%、120%出すことを、いつも考えている。今日の試合はシンプルに、もっと自分のところで出来ることがあったし、実力不足かなと率直に感じる。

——今後に向けて。

もっとひとりひとり、ピッチに立つ人が、周りから言われるとか人からの声かけでモチベーションを上げたり戦えるようになったりするのではなく、練習だろうが試合だろうが、個人個人が無意識のうちにも勝負にこだわるような集団にならなくてはならないと思う。そういう選手が集まれば自然とチームは強くなると思う。周りに言われて変わるのではなく、本当に力を持っている選手が必要なんじゃないかと、正直思う。

——個人的な予定は。

特に決めていない。あんまりゆっくりもしたくない。1、2週間くらいは軽くジョグするくらいにして、あとは個人的にシーズン中にウェイトトレーニングがあまり出来なかったので、ちょっとそれをやりたい。

 

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