【記者会見】下平隆宏監督「残念な失点から1点も返せなかったのは非常に残念」

 

雨の中、遠い沖縄まで来てくださったサポーター、また大分でのパブリックビューイングで応援してくださったサポーターの方々に勝利を届けてプレーオフに行きたかったのだが、非常に残念な結果になった。1点が遠く、最後は引き分けでもというところでせめて同点でもと狙っていったのだが、点が奪えず悔しい敗戦となった。

ゲームのほうは、自分たちのミスから１失点して、今日の流れであれば1点、2点をしっかり返せるという力の差もあったのかなと思うのだが、なかなか得点が奪えず、逆に少し焦れた攻撃から相手のカウンターに何度かさらされて、危ないところがあった。あとはジャッジも含めてなかなかスマートなゲームにならず、ストレスが溜まるようなゲームになったのも、このゲームを難しくした一因かと思っている。ただ、こういったことはサッカーでは起こりうるし、そういうった中でも得点を奪う、勝点を奪う。そういうチームになっていかなくてはならない。

非常に残念なところだと、いま選手たちとも共有したが、これをプレーオフにつなげなくては意味がないという話もした。選手たちもプレーオフの重要性はわかっていて、選手たち自らも勝つしかないという話をしていたので、1週間で切り替えて、プレーオフ1回戦に向けて準備したい。

——2連敗してプレーオフに臨むことになったが、この2戦での収穫は。

いや、連敗しているので。連敗して収穫ということは言いたくないし、実際にない。やはり勝って勢いをつけて自信を持ってプレーオフに臨みたかったというのが正直なところ。山形にホーム最終戦で0-3で負けて、そこからのリバウンドメンタリティーも期待した中でかなり選手たちにもハッパをかけて今日のゲームに臨んだのだが、ああいった少し残念な失点の仕方をしてしまって、そこから1点も返せなかったというのは非常に残念。ここに来てこのゲーム内容と結果は、苦しい。ただ、次はやるしかない。

——ひさしぶりに先発起用した松本選手と上夷選手の評価を。

松本怜に関しては、怪我人が出たところであって、ひさびさの出場となった。彼はなかなかメンバーに入れない中でもチームを支えてきた。メンバー外のトレーニングでもそうだし、周りの選手の見本になるような姿勢で腐ることもなく本当にサッカーだけを追い求めてやってきた。今日の選手たちへのミーティングでも話したのだが、そういう巡り合わせで怜は今日のスタメンの座を掴んだ。これに関してはスタッフと話した中でも異論はなかったし、選手たちも納得感をもってピッチに並んだと思う。プレーに関してはおそらくもっと出来たのではないかと自分でも思っているだろうし、納得行くプレーが出来たかというとそうではないだろうし、結果も伴わなかったので、本人としては当然悔しい思いをしていると思う。

上夷に関しても、ここまで3バックの右は、前節までは小出悠太、その前は坂や（伊東）幸敏といろいろな選手が出る中で、今日は彼をチョイスした。彼にはそこまであのポジションをやってきた選手たちの思いや責任を自分で背負った上でプレーしてほしいと言った。守備力やスピード感、配球が上夷のストロングポイントでもあるので、そういったところに期待して起用した。出来に関しては、正直、よくなかったと思う。

——プレー精度ひとつひとつが非常に悪く、攻守にミスが多かった。連係面のせいなのか気象条件など状況的な影響もあったのか。

うーん…メンタル的なところが大きいのかなと思う。みんな気合が入っていたのだが、少し自信のないようなプレーが続いたり、もっとシンプルにボールを動かしてもよかったのではという場面があったり。守備のところでは考えられないような失点の仕方をした。なにかバタついているというか、気合はあるのだが空回りしているような状態だったのかなという印象を、特に前半は受けた。