MF 43 弓場将輝「相手が諦めかけたときにもうちょっと点を取りたかった」

 

——2点リードした後、相手がカウンターを仕掛けたときに、弓場選手がいい対応で潰した。あれも大きかったと思うが。

相手のFWの2人の外国籍選手がパワーがあることはわかっていて、怖さがあったので絶対に潰してやろうと思っていた。

——前半は相手が組織的な戦いを諦めて肉弾戦になっていたが、それに対しては。

本当は相手がちょっと諦めかけたときにもうちょっと点を取りたかったが、前半に3点取れたので最低限ではあった。2点止まりだったら後半、1点差に詰め寄られてもっと厳しい試合になっていた。

——チームが上手く回っている感触だが、距離感がよくなっているのが要因か。

そうだと思う。悪い奪われ方もしていないし、奪われたとしても距離感がいいので、トランジション早く潰しに行けたり出来ている。

——水戸戦からやっている可変システムが試合ごとに少しずつ変わりながら浸透している。共通理解も深まっているのか。

（町田）也真人くんとか（下田）北斗くんとかウメさん（梅崎司）とか、みんな頭がよくてサッカーIQが高い。共通理解というよりはその人たちのサッカーIQの高さが光っているのではないかと思う。僕はその3人に助けられている。やっていて楽しい。

——今日の立ち位置の取り方はまた少し違っていたようだが、どうなっていたのか。

也真人くんが臨機応変に高めの位置を取って僕のスペースを空けてくれたり、逆に（長沢）駿くんがちょっと左に寄ったときにはウメさんが下がったりしていた。システムとしての決まりごとはなかった。

——井上選手が数字につながる結果を出したが、その前の段階もよかった。

みんながどう考えていたかはわからないが、特に最近の試合は、自分的には左で作って右に振れば（井上）健太くんが1対1は絶対に勝ってくれるというのがあったので、その状況を作ればいいと思っていた。

——シーズン終盤になってぐっと雰囲気が高まっているようだが。

いまは調子がよければ使ってもらえるし、調子が落ちればすぐにメンバーから外される。本当に実力の世界なんだなと感じる。調子のいい選手が使われているので、ポンと試合に出た選手がいいプレーをしたりするのは、そういうところからだと思う。

——その中でレギュラーとして出場を重ねている。最初はカップ戦からスタートだったが。

あのカップ戦がなかったらいまのようにこうしてスタメンで出るようになっていないかもしれない。最初に大型連戦になってチーム状況的には厳しくなったのだが、個人的にはその経験があったからこそいまがある。カップ戦があったことに感謝している。