TORITENトリテン

闘う言葉

FW 20 長沢駿「クロスの質が高まって早くあそこに入りたいと思っていた(笑)」

 

——ひさしぶりの出場で劇的決勝弾。いろいろと思うところがあったのでは。

なかなか難しい時間もあったが、自分たちのやっていることを信じてやり続けていたので、こういうふうに形として実ったことがすごくうれしいし、僕自身にとっても自信になる。まだまだ残り試合で、もっともっとチームの助けになりたい。

——全体練習に合流してからが長かったと思うが。

そうですね。8月の後半に復帰してからなかなかコンディションが上がらず、焦りもあって、自分のイメージしているプレーに体が追いついていかない感じでバランスが上手く行かない時期があってすごくもどかしかった。

——相手はだいぶガツガツ来たが、競り合いでの試合勘や体の感触は。

練習試合も2試合くらいしかやっていなくて、正直ちょっとどうかなという部分もあったのだが、ピッチに入ってしまえば何も関係ないなと感じた。そこはプラス材料。今日プレーしたことによってまた徐々に上がっていくと思う。最後に点を取って終われて本当によかった。

——長沢選手が離脱しているあいだに左右からのクロスの質が高まってきたと思うが、どう見ていたか。

「いいなー」と思っていた。早くあそこに入りたいと(笑)。

——得点シーンで井上選手のクロスが頭上を越えていったとき、どう見ていたか。

あれはチョーンと蹴ってくれるのかなと思っていて、(井上)健太もそういうイメージだったと思うのだが、ちょっとオーバーしてしまって、僕が無理だったときに折り返そうとしている(増山)朝陽が見えたので、朝陽に託したら、折り返しが胸で来た。そこからはもう無理矢理ゴールに運んだ感じだった。

——足で決めたゴールだった。

今季は頭だけで行こうと思っていたのだが、もう終わっちゃいました(笑)。

——増山選手、金崎選手とともにパス交換しながらカウンターで増山選手が駆け抜け過ぎたシーンについて。

朝陽っぽいなと(笑)。アイツも速いので(僕と夢生が)追いつかなくて。でも、いい距離感で出来たシーンだった。

——ひさしぶりに出場した長沢選手と小出選手が攻守で存在感を発揮した。

そうですね。悠太もひさしぶりのスタメンだったがのびのびプレーしていたし、自信を持ってやっていたので、僕らが1-0の状況でピッチに入って、2-0に出来ればいいかなと思ったのだが1-1にされて、なんとかこじ開けてやろうという気持ちでいた。それが結果につながってよかった。それまで悠太が相手のシュートをクリアしてくれたりと、苦しい時間帯でもみんなが体を張ってくれて、ああいうゴールにつながった。みんなに感謝したい。