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闘う言葉

【記者会見】下平隆宏監督「水戸のあきらめない守備とわれわれのフィニッシュ精度の低さが際立った印象」

 

まずはこの一戦の重要性。今日はわれわれしかゲームがなく、注目度も高い中で、J1参入プレーオフ圏内に入っていくためにもとにかく勝点3が欲しかった。選手たちもそれは理解していたし、この一戦に懸ける思いは十分に、選手たちから感じられた。

ゲームの入りでは自分たちのやりたいことを表現してくれた中で攻撃し、フィニッシュにまで至るところも何回か出させてもらった。ただ、最後の精度や回数、質を含め、もう少し高めていかなくてはならない中で、われわれの守備のところで簡単な失点をしてしまい、相手を勢いづかせることになった。あの失点に関してはディフェンス2人が挟んでいたにもかかわらず1人に突破されたというところで、非常に反省すべきプレーだったと思う。全体の選手のクオリティーや選手が表現しようとしていること自体は評価したい。ただ、2失点目も含め、カウンター気味の相手の速い攻撃についていけず、守備のところはまだまだ改善の余地がある。

後半、選手交代も含め攻撃に出て点を取らなくてはならない状況で、今日は1点も取れず、なかなかゴール前のところで簡単に打たせてもらえず、水戸さんのあきらめない守備とわれわれのフィニッシュの精度の低さが際立った印象だった。

遠くまで来てくださったサポーターの方々、延期になったときも来てくださって今日がおそらく2回目というファン、サポーターのみなさんもいらっしゃると思う。そういった方々になんとか勝利を届けたかったのだが、非常に悔しい敗戦。ここからすぐまた週末に試合がやってくるので、選手たちと顔を上げ、切り替えてやっていきたい。

——ゴール前に人数もかかっていたし、得点は出来なかったが攻撃の形は悪くなかったように見えた。手応えは。

相手が前からプレスをかけてくることを予想していた中で、剥がすところとそこから攻撃につなげていくところは狙いどおりに選手たちが本当によくやってくれた。ちょっとフィニッシュの精度が足りなかったり、ちょっとコンビネーションのところがズレたりしたところがあったが、序盤を見ている感じでは、いつ点が入ってもおかしくない雰囲気はあった。

——試合開始前にまたコロナで離脱した選手がいると発表があった。野嶽選手の終盤でのボランチ起用は戦力のやりくりの問題もあったのか。

野嶽に関してはサイド起用を想定してメンバーに入れていて、最初はワイドで入れたのだが4バックにして攻撃的に行くというところで弓場が足をつらせていたので野嶽をボランチに移してダブルボランチにした。最後はちょっと力技っぽくなってしまったが、左を三竿、右を井上にした。今日発表のコロナ感染は1人だけで、問題はあるのだが、そこから他に感染しなければいいなと思っている。

——次節の秋田戦に向けて。

今日はこんな1点も取れないゲームをしてしまった中でも、サポーターが最後まで応援してくれていた。最後にも励ますことを言ってくれて、ヘッドダウンしている選手に対してもすごくいい言葉をかけていただいた。選手たちもわれわれもやるしかない状況でいるので、なんとかそういったサポーターの応援に応えたい。クラウドファンディングでご支援いただいた方々が結果を出してくださったので、現場にいるわれわれがそれに応えられるよう、必死になってやっていかなくてはならない。