TORITENトリテン

闘う言葉

MF 43 弓場将輝「蹴ったら入っちゃいました。振り抜くことしか考えていなかった」

 

——ゴールシーンを振り返って。

呉屋くんからもらったときに「誰か追い越してくれないかな」と思ったのだが、距離が遠すぎたので「ダメだ、打つしかない」と。利き足の左で打とうと思ったのだが、ちょっと警戒されている感じがあったので、かわして打つというよりも、ボール1個ぶん外して思い切り打とうと瞬時に判断した。結果的に右足で打つことになったのだが、蹴ったら入っちゃいました。振り抜くことしか考えていなかった。左足ならコースを狙っていたと思うが、右足だったのでただ振り抜いた。

——逆に右足だから相手の意表を突けたとか。

打ってこないだろうと思われていたような間合いがあった。もう一個持ち替えて左で打っていたら相手とガチャッとなっていたかもしれない。

——今日は左サイドの連係がよかった。

ミサくん(三竿雄斗)がいてくれるおかげ。みんなお互いのポジショニングは自然と取れるし、ハネくん(羽田健人)がミサくんの上がったスペースを埋めてくれるので僕がちょっとリスクをかけることも出来る。そこは状況を見ながら。

——3-4-2-1でやっていたここ最近は藤本選手の大外からのアタックが一辺倒になっていたが、今日の先制点の場面は藤本選手が中で受けて弓場選手が開いていた。

そういうのも特に話し合ったわけではなく、流動的にやっていたら自然とああいういいかたちが出来た。

——岩手の5枚のブロックを攻略するのは難しかったか。

最初は運動量でカバーされていたけど、粘り強くやっていたら相手もだんだん足が止まってきた。自分たちはずっとボールを動かしていられたので、そこまでキツくはなかった。チームとしてやるべきことをやった結果という感じ。

——前の公式戦からちょっと間隔が空いたが、運動量も試合勘も遜色なかったようだが。

いやあ…めちゃくちゃキツかった(笑)。ドームの中はサウナ状態で本当に息苦しかったが、その中でもうちはボールを持てて、自分たちでボールを回して奪われたらすぐに切り替えてとやっていたので、相手選手はもっとキツいだろうなと思っていた。

自分と(中川)寛斗くんはつねに動いて周りの選手にスペースを空けたり助けたりというのがストロング。右サイドも左サイドもそれが出来ていたと思う。

——弓場選手が戦列を離れてから少し勝てなくなって、今日4試合ぶりの勝利。手応えは。

3試合離脱してチームに迷惑をかけたので、自分が出たときには絶対に結果を残してやろうという強い気持ちで臨んだ。

——金崎選手とは話したか。第一印象は。

試合中にコミュニケーションを取った。もっと「オラオラ」してる人かと思っていたけど献身的でむちゃくちゃやさしい人だった(笑)。一緒にプレーしてもやりやすい。夢生くんが下りて自分が開いてという場面も、夢生くんと話しながら出来た。フジくん(藤本一輝)ともそういう感じでコミュニケーションを取れた結果が1点目につながった。

——金崎選手の加入を聞いたのは。

合流初日の朝にもういて「今日から入るから」って(笑)。子供の頃から見ていた選手だったので「え、嘘でしょ!?」と興奮した。

——金崎選手が主導で動いて周りがバランスを取ったのか。

もっと自然な感じだった。それが呉屋くんであろうと夢生くんであろうと同じかなと思う。夢生くんがやりやすいように動くとかではなく、チームがよく回るための動きがみんなで出来ていた。合流して3、4日ほど一緒に練習しただけなのに、さすがだなと思った。

——みんな原理原則を理解しているから柔軟にやれるのか。

群馬に勝ったときも、寛斗くんと(保田)堅心と自分とで3ボランチだったが、寛斗くんとは練習試合でも何度か組んでいた。自分たちのストロングである運動量が上手くハマっていると思う。

——中2日でアウェイ水戸戦。そこに向けては。

しっかり体をケアして、いい準備をしたい。頑張ります。