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闘う言葉

MF 27 梅崎司「応援に勝利で応えたかった。そのことがいちばん悔やまれる」

 

——立ち上がりから攻守に運動量豊富だった。狙いとしては。

攻撃ではビルドアップして、守備では前から行きたいということを話していて、僕と(町田)也真人がスイッチ役にならなくてはならないことはわかっていたので、あそこで上手く入っていけばリズムを作れるかなと考えていた。奪った後に相手も前から来ることは予想できていたので、そこも僕と也真人がどうポジションを取って上手く引き出せるかというところで、ボランチとのつながりを意識していた。

——前半から徐々に押し込まれる時間が増えていったが、相手の立ち位置が上手かったのか。

早い時間にリードできたので、無理に前がかりに行きすぎるのも違うな、でも下がりすぎるのも違うなと思ったので、相手の流動的なポジショニングを見きわめながら、どこでどう僕がプレスをかけるのか戻るのかということを、ポジションの近い選手と話し合ってプレーした。

——押し込まれる時間が長くなった中での2点目。ゴールシーンを振り返って。

也真人が入れてくれた短いパスを受けて、いいところにファーストタッチを置けた。也真人を使うのかなど、いろんなことをイメージしていたのだが、僕が思っていたのと也真人が走ったコースが違っていたので、切り替えて自分でシュートに持ち込んだ。いいところにボールを置けたので、自分の感覚的には余裕だった。(増山)朝陽はどう動いているかなというところも見つつ、「打てる」という感覚に変わって、ボールが落ち切る前に打てたのがよかった。あそこでもうワンテンポ打つのを待ったら多分、取られていたと思う。GKもそこの反応のリズムがよかったので。

——大分ではひさしぶりのゴールだった。アウェイではあったが、サポーターの声援の中でゴールを決めたことについては。

大分では2007年以来のゴール。すごくうれしかったし、入場のときに自分のチャントを歌ってくれていて、ホームや前節の町田でも歌ってくれていたと思うのだが、今日はさらにしっかり聞こえてしっかり響いた。すごくひさしぶりで、本当にうれしかった。最後まで苦しい展開の中で、サポーターの声が僕らの背中を押してくれたので、それに勝利で応えたかった。そのことがいちばん悔やまれる。みんなもしっかり最後まで闘い抜いたのだが、最後のところでちょっと足りなかったのも事実。そこで勝点1を3に変えていくよう突き詰めていかなくてはならない。遠くまで来てくれたサポーターのみなさんのためにも、やっぱりその勝点の差は大きな違いになる。チームとしてしっかり突き詰めていく。

——増山選手が中に入ってくる回数も増え、チームとしての攻撃がだいぶバージョンアップしている感も受けた。

そうですね。今日はサム(サムエル)が頂点にいて、相手がプレスに来たときに1本で裏返すターゲットにもなってくれていたし、いいタイミングでいいところに落としてくれる。そこの動き直しなどもすごく意識してくれていた。また、朝陽のよさも引き出してあげたいと思っていて、練習でもその手応えがあった。僕はサイドでもプレーできるし、裏へのランニングも出来る。中間ポジションを取って間で受けてパスを出すプレーも出来る。それを流動的にやっていけば、チームに幅を持たせられるかなと思っていた。

——次節から変則的な日程になるが。

戻ってきているメンバーのコンディション次第というところもあるので、また次の選手も出てくると思う。僕も今日こうしてひとつ結果を出せた。それはチームにとってプラスになると思う。そういった選手が出てこないと、シーズン終盤の勢いは絶対に出てこない。いま競争しながらチームとしてのやり方がだいぶ出来てきていると思うので、そこをより突き詰める。その両方をやっていくことが大事になる。

 

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