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闘う言葉

【記者会見】下平隆宏監督「サポーターの応援を力にゴールにねじ込んで勝点3を取りたかった」

 

まずは声出し応援。最後はサポーターの応援を力にゴールにねじ込んで勝点3を取りたかったゲームだった。前半はボールを持たれて苦しい展開だった。セットプレーからと、背後へのボールへの不用意な対応のところで2失点してしまったが、攻撃陣が奮闘して前半のうちに2点返してくれたことは非常によかった。

後半は選手交代も含め、途中から出たメンバーももう1点取るというところでパワーを出して、最後本当に勝点3を取るところまで迫ったのだが、東京Vさんのディフェンス陣が体を投げ出して集中を切らさずにやっていたので、そこは相手の守備を褒めたいというところもあるし、やはりわれわれがああいうところでも取り切らないと、上には行けないと痛感した。

ただ、勝点1を取れたこと、追いついたことをポジティブに捉えて、また1週間しっかり準備して、次のゲームに入りたい。

——前半は相手にボールを持たれたが、途中で立ち位置を変えたようだった。駆け引きは。

噛み合わせ的に相手のほうにボールを持たれてしまって、2失点目した後にちょっと立ち位置を変え、守備時には5-4-1、攻撃時に3-4-2-1にした。それですぐに点を奪い返したのはよかったのだが、ちょっと前半の最初のほうは、プレッシャーを含めてハマらなかった。ただ、2失点目のシーンに関しては、過去にもああいう失点があったので、気をつけるようにと何度も繰り返し映像を見せており、トレーニングもしてきた中で、あれは本当にいただけなかった。

——ひさしぶりに出場する選手が多かったが、試合の流れにそってカードを切り流れを引き寄せた。評価と、今後の選手層について。

まず、われわれは後半戦から負けていない流れの中で、システムを含め、あまりメンバーを弄るつもりはなかったのだが、ちょっとコロナ感染者が出たりして、メンバーを変えざるを得ない状態になったところがあった。ただ、今日出たメンバーは、怪我明けの選手も含めて非常にいい準備をしてくれていたし、遜色ないプレーをしてくれたと思う。ひさしぶりにブラジル国籍選手3人も戻ってきて、クオリティーを見せてくれたりチームに刺激を与えるようなプレーをしてくれたので、そういう意味では非常によかった。

——声出し応援の実証実験試合だったが、試合中、サポーターの声は聞こえていたか。

もちろん聞こえていた。音がすごく響くのでほわほわした感じも少しあったのだが、声援に後押ししてもらって戦えた。最後にチームがもう一押ししなくてはというところだった。

——指示の声は通ったか。

やはりいつもよりも通りづらくなると感じた。声出しが解禁されたのは2年以上ぶりだと思うが、本当にひさしぶりの感覚だったし、そういえば以前はこういう感じだったなーと。指示が通らないこともそうだし、逆に声援が力になるということも、あらためて感じられた。だからなおさら勝点3をプレゼントしたかった。