TORITENトリテン

闘う言葉

MF 11 下田北斗「サポーターが欲しているのは勝ちだと思うし、僕たちも勝ちが欲しい」

 

——内容的に多く圧倒しながらの敗戦という結果について。

決めきれなかったと言えば簡単というか。決めていればと思うところもあるが、それで片付けていいのかというのもある。失点しなければ最低、勝点1は取れるので、切らさないことも大事。内容も欲しく、結果はもっと欲しかった。そこで結果がついてこなかったというのは僕たちの力不足。

——今日の戦い方の手応えは。

前にスムーズにボールは運べたと思うし、チャンスは何回もあった。5回のチャンスで入らないのであれば10回、15回と作らなくてはならないし、その精度を高めなくてはならない。

——本来このチームがやろうとしていたことがだいぶ体現できるようになってきたのでは。

そうですね。相手との兼ね合いとかいろいろあると思うが、WGを高い位置で張らせて攻撃的に行く、そこの強みを生かしていくというところが、当初やりたかったサッカー。それを今日は表現できた部分もあるが、勝たなくては意味がないので。僕はそういったところを求められていると思うし、そういったところにフォーカスしていかなくてはならない。

——立ち上がりに上手く攻めた中で、前半のうちに相手に修正されて薄いところを突かれた。今後、修正は。

SBが内側に入ってWGにボールを入れたところで奪われるとカウンターを食らいやすいというのは多少は折り込み済みだが、相手にチャンスは当然作らせたくないし、僕とかがもう少し上手くスペースを消せるようにしていかなくてはならないと思う。まずボールを取られないことがいちばん大事。

——試合後のロッカールームは。

たくさんのサポーターが来てくれていたし、試合前からフラッグを振ったりと一体感のある応援をしてくれていたのを、選手もみんな感じていた。そういった中で試合に入って、多少ピンチもあったが、基本的には自分たちがボールを保持して相手陣内に攻め込むというかたちはあったと思う。それでも勝てていない。サポーターのみなさんが欲しているのは勝ちだと思うし、僕たちも勝ちが欲しい。そこの責任はキャプテンとしても一個人としても感じている。

——ルヴァンカップの前に監督が「いちばん厳しいミーティングをした」と言っていた。選手として思うところは。

厳しく指摘された選手もいるが、「あの選手が言われているな」と感じるのではなく、その選手単体に向けられたメッセージではないのだろうし、全員がそれぞれに自分も言われているのだと思って理解していかないと、全員が足りていないところがたくさんある。全員がもっと成長していかなくてはならない。僕個人もそう。試合に出てチームを勝たせるのは、トリニータにプロとして所属している選手全員の責任。年齢とかいろいろあるが、若い選手は思い切りやればいいし、ベテランの僕たちはちゃんとチームを背負わなきゃならない。個人が言われたというよりは、それぞれ自分に矢印を向けて、しっかり認識して改善していかなくてはならない。

——またすぐ次節・秋田戦。

すごく悔しい敗戦だが、この時期にこんなことを言っていいのかわからないが今日やったサッカーは間違っていないと思ったし、チャンスも作れて押し込むシーンもたくさんあったので、あとはそこを決めるだけ。…そう言えばまあ簡単なのだが、そういうところにこだわって、ブレてはいけない。ホームで勝点3を絶対に取らなくてはならないし、そういった中で全員でプレーしていかなくてはならない。