FW 18 藤本一輝「理不尽な展開でも結果を残すのが自分の役目だと思っている」

 

——公式記録が変わり藤本選手のゴールになった。

あのときはサム（サムエル）が触って自分の足元にこぼれてきたので、ポンと蹴り込んだ。あの時点で自分のゴールとわかっていたのだが、電光掲示板に「サムエル」と表示されたので、公式記録で書き換えられるかなと思っていた。

——ひさしぶりに4-3-3のWGでプレーしたが、いい仕事が出来たのでは。

前半に4-4-2で上手く行っていなかった。自分自身も4-3-3は開幕の頃しかやったことがなかったのだが、その中でも「勝ちを目指す」という点ではフォーメーションが変わっても変わらないと思った。ワイドのところで時間を作ろうという狙いがあり、しっかり収めて時間を作ることが出来た。

——手応えがあったのでは。

ああいうイケイケな状態で結果を出してこそだと思うので、1点で満足せず、2点、3点と取れるような選手になりたい。

——デュエルでの強さが生きていた。

デュエルには自信があって、攻撃でも守備でも1対1は絶対に負けないと思っている。そういう部分がよく出る試合展開だった。

——前半の上手く行っていない時間帯、どういうふうにベンチから見ていたか。

難しい試合だと思っていた。自分は絶対に出場機会があると思っていたので、正直、2点ビハインドになったときには3点取るストーリーが出来たと自分の中で士気を高めたが、1点で終わってしまったのでそこが次への課題。

——1点止まりだったところ、課題はどこにあるか。

組織の部分は課題を挙げはじめたらキリがないので、自分としてはもっと早い時間帯に個人としても決めきるべきだった。ボールは高い位置で自分の元に入っていた。理不尽な展開でも結果を残すのが自分の役目だと思っている。個人の部分もしっかり高めつつ、もちろん組織でも取れたらこれ以上ないこと。組織の部分は練習から積み上げていきたい。

——ハーフタイムにシステム変更するにあたっての指示は。

相手が前から来ていたので、自分と伊佐くんがワイドに張って、そこに長いボールを入れて走らせて時間を作ろうという指示が主なものだった。それを繰り返すことによって相手が引いてくれてずっとボールを持つことが出来ていたので、そこに関してはクリアできていたと思う。

——1週間の準備期間にビルドアップも整理したと思うが、前半はそれが出せなかった。

スタメンの選手がボールをつなげない展開になってしまったのは、紅白戦でサブの選手のプレッシャーが実戦レベルのスピード感ではないとか、そういった部分ではないかと、自分はサブ組だったので責任を感じている。もちろんスタメンの選手たちは自分たちの中で理由を探すと思うが、サブ組としても同じスピード感でシミュレーションが出来るように、こちらも上げていかなくてはならない。

——後半、攻めながらなかなか点が取れない展開になって。

時計を見ながらプレーしていて、70分くらいになってちょっとまずいなというのは感じたが、攻撃のテンポなどを見た中で、絶対に点が取れるとは感じていた。もうちょっと早く1点目が取れれば、2点目3点目と行けたと思う。