【記者会見】下平隆宏監督「自分たちのスタイルとしては少し残念な部分もあったが」

 

敵地山形で、アディショナルタイムに先制されて、アディショナルタイムに同点に追いつくというところで、最後まで選手たちは非常に頑張ったし、まずは勝点1を持ち帰られることをポジティブに捉えたいゲームだった。

内容のほうは、立ち上がりは非常にいい入りをしてシュートチャンスも作った中で、徐々に山形さんのクオリティーに上回られる時間が増えて、後半は終始、守備の時間がほとんどになってしまった。守備に追われて自分たちのボールにする時間が少なくなったことが、自分たちのやっているスタイルとしては少し残念な部分もあったが、逆に選手たちは割り切って守備のところで走って戦ってセカンドボールを拾ってカウンターを狙おうというところで、よくやってくれたと思う。

最後は少しシステムを変えメンバーを代えて、割り切ったカウンターを狙いに行ったところで失点してしまったのは非常にもったいなかったが、アディショナルタイムになんとか追いつきたいという気持ちを前面に出したプレーで追いつけたこと、山形まで来てくれたサポーターに勝点1を取るところを見せられたことを、ポジティブに捉えて、長いシーズンの、また次のゲームに向けてやっていきたい。

——押し下げられて出ていけず前線に関われなかった。攻撃面での課題は。

いまのシステム的には2トップに対してインサイドハーフ、（下田）北斗はどちらかというとウイングのようなかたちで、今日リーグ戦初先発した梅崎を2トップに近い位置でサポートしながら。あとは両SBももうちょっと関わる高い位置に上げてという形を取りたかったのだが、そうするためにはボランチが1枚下りなくてはならない。だが、ビルドアップのところでその形を作る前に、ボランチも下りる前にプレスをかけられ、なかなかSBが高い位置に行けず、少し相手のプレッシャーに後手を踏んでしまったところがあった。ハーフタイムに話をしたのだが、なかなかその流れを変えられなかった。

——これで9連戦終了。1週空いて次からは7連戦だが、この1週間をどう過ごすか。

まず一旦リフレッシュしたい。選手もスタッフも本当に休みなく試合、試合、試合でやってきた中で、頑張ってくれていたが疲弊しているスタッフや選手もいる。一旦2オフにしてしっかりリフレッシュし、そこからまた次の課題に。われわれは勝点3を取り続けなくてはいけないので、そういった意味ではやはり今日のようなゲームではなく、もっとボールを持って攻撃するスタイルを突き詰めてやっていきたい。