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闘う言葉

【記者会見】下平隆宏監督「最後にバタバタしてしまったことは反省しなくては」

 

連戦がはじまって、リーグ戦で2連勝できたことを非常にうれしく思う。最後はタフなゲームになったが、選手たちが最後までよく頑張ってくれた。

内容に関してはゲームがスタートしてからプランどおりに行っていた部分と、決定機が何度もあった中でもっと点を取れていれば、もっと楽にゲームを進められたと思うのだが、なかなかそれが入らなかった。前半に1得点。後半も下田のFKで得点できて、3点目が入ればもっと楽にゲームを終わらせられたというところだった。失点したところからゲームをバタバタさせて、最後は危ないシーンまで作らせてしまった。そのへんは反省点として残っているが、まずはこのアウェイの地で勝点3が取れたことを前向きに捉え、また次につなげていきたい。

——初夏の陽気だった大阪から中2日のアウェイ連戦で、今日は非常に寒かったが、選手たちのコンディションは。

コンディションや移動の疲れなど、初めてくる環境で、スタジアムのこの雰囲気にも、どうなるかなとすごく心配だったのだが、ゲームの入りもよく、自分たちのプレーは出来たかなと思う。

——前半は狙いもハマり積極的な攻撃も見えたが、相手が変えてきている中で次第に流れが相手に傾いたことについては。

相手もこちらも選手交代している中で、多少岩手さんのペースになったところで流れの中で失点してしまった。香川にしても怪我明けで1試合飛ばしてのゲームだったので、終盤は足もつってしんどそうなところから相手に突かれたところもあった。ちょっとコンディションの部分で押し込まれてしまったと思う。ちょっとした時間帯に隙を与えて失点してしまったので、最後にバタバタしたゲームになってしまったことは十分に反省しなくてはならない。

——選手交代はいろんな判断があったと思うが、その部分については。

まず、SHの野村は4ヶ月ぶりくらいの公式戦で、ぶっつけ本番のような感じで、ちょっと無理して出てもらったところがあった。なぜ野村を使ったかというと、今日は縦パスを入れていきたい狙いがあった中で、彼のコンビネーションの良さとか狭い局面でもプレーできるという良さを生かしたいという意図があった。実際に点も取ってくれたしチャンスもかなり作ってくれたし、非常にいい仕事をしてくれたと思う。ただ、45分もつかな、くらいのコンディションだったので交代したところから少し流れが変わり、(渡邉)新太を代える前に失点してしまった。そこは本当はもうちょっと早く手を打ちたくて、代えようとしていたタイミングでやられてしまったので、あともうちょっと交代が早ければあの失点もなかったのかなとは思う。

最後の長沢については、もちろんセットプレーの守備のところでも力を発揮するのだが、それよりも5バックにして守備を固めるという選択をして、坂を入れた。両SBが特に疲弊していたので、後ろを5枚にして、あと少しの残り時間を乗り切ろうという判断だった。

——今節の守備の全般的な評価は。

全体的な守り方としては浸透してきたと感じている。ただ、終盤にこういうふうにゲームが動いてきた中で、最後までハードにやり切れるかというところについては、やはり疲労もあって穴が空いているところもあった。チームとしての守り方にプラスして、個人のコンディションや守るパワーなども当然必要になってくる。