【記者会見】下平隆宏監督「選手たちが集中力を高めハードに戦ってくれたことの大きな成果」

 

まずはホームで勝点3を取れたことをうれしく思う。天候にも恵まれた中でサポーターも多く来られて、サポーターと一緒に勝利の喜びを分かち合えたことは非常によかった。

連戦の間に1週間の準備期間があった中で、特に守備の立て直しを強化して臨んだ。選手たちがそれを表現して1-0で勝てたことは、選手たちが集中力を高めハードに戦ってくれたことの大きな成果だと思う。

ただ、ゲームのほうはやはり徳島さんにボールを持たれる時間帯が長く、もう少し自分たちが持つ時間、攻撃する時間を増やしたかったのだが、徳島さんのポジショニングの上手さにかなり手を焼いたというのが正直な印象。決定機もおそらく相手のほうが多かったと思うし、ボール保持率でも上回られていたところもあるが、まずは連戦のスタートということで弾みをつける意味でも、苦しいゲームを勝ち切れたことには非常に大きな意味がある。次につながる大きな勝点3だったと思う。

——あらためて1週間の準備期間について。

キャンプから攻撃のところを重視してチームを作ってきた中で、多少戦い方が変わったり、いる人選によってはというところもあって、守備戦術をしっかり落とし込む時間がなかったのだが、この1週間はそれが出来て、特に守備のことをメインでやり、1-0という結果に出せたことは選手たちを褒めたい。

——それは守備面での評価ということか。

今日のゲームではしっかり結果を出すことプラス、守備のところで成長することを目標に掲げて臨んだ。特に明確な守備のところで行けば、そこは評価に値すると思っている。

——立ち上がりは勢いよく攻めたが徐々に出足で上回られて流れが相手に行ったようだった。

守備のことをすごく意識して入ったぶん、徳島さんにボールを持たれる時間が多かったと思う。思ったとおりにボールが取れなかったり、ちょっと押し込まれる展開が続いて、そういったところでもしかしたら選手たちの疲労感が生じたかもしれない。普段ボールを持つ側なのに持たれる側になったことで、そういうところでの疲労感があって、自分たちがボールを持ったときにはポジショニングがよくなかったり相手のプレスが速かったり。そういうところで苦しい前半になったのかなと思う。

——後半も息詰まる展開だったが、その中で3枚替えの意図を。

まず伊佐と（井上）健太の2枚替えで行こうと思っていたところで、松本怜が足をつった。本来はSBの選手ではないのだが今日はSBでハードワークしてくれていた。それでその流れで代えてしまおうと考えた。

——苦しい展開の中でセットプレーから得点してつかんだ勝利だった。

CKに関しては、多分1本しかなかったと思うが、その1本目で、しっかりデザインしたセットプレーだった。（セットプレーの攻撃担当の）岡山コーチを褒めたい（笑）。

——11連戦を経験した上での9連戦に向けては。

経験は多分、選手たちも僕自身もあるが、連戦のハードなスケジュールの中でのコンディションの持っていき方やレストの取り方は、ここからの9連戦に向けて、十分に生かしていけると思う。

——あらためて今後に向けて。

連戦の最初にいいスタートを切れた。ここから波に乗っていくしかない。勝ち上がっていくためにもこうして勝って勝ち続けたいと思う。