GK 1 高木駿「追加点が取れるようなビルドアップをもっとしていかなくては」

 

——いつからどこを怪我をしていたのか。

足の筋肉系の怪我を、開幕直前のトレーニング中に。試合に出ている以上はもう大丈夫ということ。今日は最後にすごいスプリントしたし（笑）。トレーナーも含めみんなが心配してくれたが、あのスプリントが出来たので大丈夫。

——今季初出場。残念な結果となったが。

やろうとしていたことにはトライできた。シモさんが描くサッカーは絶対に崩さずにとにかくチャレンジし続けようという思いで試合に入った。自分たちでボールをつなぐ時間を長くし、相手を引っ張り出そうという意図をもってやっていた。そこに関してはしっかり出来たと思う。

あとは質の部分を高めたり、全員でつないでいくためにポジショニングを修正しなくてはならないところもあるし、ボールのルートをもっとたくさん作るなど考えて工夫しなくては、まだまだ足りない部分が多かった。ハーフタイムにもそのあたりを話し合って少しずつ修正し、後半は少し良くなったところもあった。交代で活性化して勢いが出たところもあったのだが、負けてしまった。1失点目のセットプレーはもったいなく、守りきらなくてはならない。2失点目も球際のところで負けたり、ゴール前で揺さぶられて、もっと寄せきれなくてはならない。

でもそれ以上に追加点を取っておけば、また違った展開になっていたかもしれないと思う。後ろのポジションの人間としては、追加点が取れるようなビルドアップをもっとしていかなくてはならない。まだまだ改善するところがある。

——戦い方を徹底していた中で、今季の感触は。

今日はマンツーマン気味でプレッシャーをかけてくる相手だったので、僕が最初にフリーマンになって配球することが多くなった。僕の配球の質を上げていかなくてはならない部分もあるし、そのときの周囲のサポートももっと工夫する必要がある。僕がさばいているだけでは相手も守りやすくなってくるので、CBやアンカーや2人のインテリオールたちともっとコミュニケーションを取りたい。今日も後半はちょっといい形になったが、まだまだ改善できると思う。プレッシャーに来れば来るほど空いてくる選手が増えてくるので、そこを見逃さずにどんどんつければそこからビッグチャンスにもなる。プレッシャーをかけてくるチームに対してはそれを増やしていきたい。

——相手を引き込んでいるとき、一気に相手ボランチがGKのところまでプレスに来ていたが、計算ずくだったのか。

前日と前々日の練習でも、相手のボランチが北斗について、そのままこっちまでプレスに来るというシミュレーションをやって、実際にその現象も起きていた。あとは練習と公式戦のプレッシャーはちょっと違うし、ピッチのコンディションによってもまた違ってくる。そこで僕が引っ掛けたりしていたのは、僕のミスで反省点。でもプレスに来るのは想定内だったので、そのあとはそれほど困らなかったので上手く出来たのかなと思う。相手が今日のようにマンツーマンで来てくれれば、前の3枚は空いてくるので、上手くひっくり返せればいい。でもそれだけでなく、アンカーとインテリオールとCBと僕で、もっと相手が来れなくなるくらいつないでいかなくてはならない。そのへんは質。頭を使ってポジションを取り続けることが、まだまだ必要。もっと上手くなれるし、それが出来ればもっともっと強くなれる。

——横浜FCというライバルに対して勝点0で終わったことに対してどう捉えるか。

いまはとにかく連戦で次の試合がすぐに来るので、悔しいのだが、横浜FCに対してはまた次回対戦で借りを返さなくてはならない。とにかく試合をやりながらチームとしてもっと上手くなったり成長していかなくてはならない。今日はホーム初戦だし本当に勝ちたかったが、まだまだ自分たちの足りない部分、ボールをつなぐところや最後に決めきるところ、ゴール前を守る部分などを頭に入れながら、すぐにやってくる次の試合に向けて、今日出た課題克服にトライしていく。下を向いているヒマはない。

——相手の2点目。素足で打ったシュートは、予想外のスピードや弾道だったのでは。

そうですね（笑）。風もちょっと吹いていたし外れてくれと思ったのだが、ボールが戻ってきてしまった。山下くんが上手かった。

——彼のスパイクが脱げていたのは知っていたのか。

そのときは知らなかった。ゴールして喜んでいるときに脱げたのかなと思っていたのだが、まさか裸足で蹴っていたとは…。上手かったけど、スパイクを履いていたら入ってなかったかもしれない。

——過去、素足で蹴ったシュートを止めたことは…。

ないです（笑）。