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闘う言葉

FW 20 長沢駿「昨季は悔しいシーズン。今季はなんとしてもチームのために力になりたい」

 

——今日は古巣相手に2得点を挙げたが。

古巣がいっぱいあるのでそれほど意識はしていなかったが(笑)、知っている選手もたくさんいたし、カタさん(片野坂知宏監督)がいたので頑張っている姿を見せたいと思っていた。昨季はとても悔しいシーズンを過ごしたと僕は思っているので、今季はなんとしてもチームのために力になりたい。そういう部分を少なからず見せることが出来たかなと。これを続けていきたい。

——前回のリーグ甲府戦から進歩は。

2点取れたということと、めげずに後ろからつないで何回か良いシーンが作れたのは収穫だが、J1のプレッシャーの強いチームが相手になると、なかなか自分たちの思うようなプレーが出来ない部分が出てしまった。そういうところはまだ足りないので、ビビらずにもっとやっていければと思う。

——今季はセットプレーでよく得点できている。

(中川)寛斗も入って(下田)北斗もいるし、いいキッカーが増えている。合わせる側には責任がある。今日は上手く相手を外して、いい形で競ることが出来た。

1回目のCKのときに、ちょっと外しやすいかなという感覚があって、上手くエビ(上夷克典)とハネ(羽田健人)と話し合いながら、ここに入るというというところで相手がマークについていて、みんなが駆け引きしてくれたのと、(中川)寛斗がいいボールをくれたので、あとは合わせるだけだった。みんなで外して取ったゴール。

——あそこで長沢選手が取ったことで、そのあとも囮になるなどやりやすくなったのでは。

まあ、そうですね。もう1点取りたいなという気持ちで僕のところに蹴ってくれという思いもあったのだが、相手もマークにちゃんとついてくるようになったので、それも感じていた。

——キッカーがチームでいちばん小柄な中川選手。最も長身の長沢選手とのコンビでの先制弾。J2第2節の甲府戦でも同時の交代出場で、ピッチサイドで並んで立っていた。

だいぶ身長差があるなと思っていた(笑)。ちっちゃいなあと(笑)。

——キッカーの違いについては。

キックの種類が北斗と寛斗では違うので、入り方も違ってくる。寛斗は助走が短いので、こっちが合わせなきゃいけないという、それくらい。

——どのキッカーでも合わせられるだけの準備を、プレシーズンに出来ているのか。

はい。今季はセットプレーからよく点が取れている。流れからも得点できればもっと行けるのかなとも思うが。

——セットプレーの攻撃の担当は岡山コーチだというが、その指導もいいのか。

的を射ているというか、コツを知っている。人の使い方や入り方はだいぶ徹底してやっている。オカさんもそういうところを戦ってきた選手だと自分でも言っていたが、そういうものは確かに感じる。盛り上げるところは盛り上げるし、キックの質や入り方についても細かく言ってくれる。

——PKを蹴ることは決まっていたのか。

決まっていなかった。個人的な気持ちなのだが、昨年の天皇杯で外してモヤモヤした気持ちのままだったので、ここで払拭したいと、自分からボールを取った。他にも蹴りたい選手がいたかもしれないが、そこはFWとして蹴ろうと思った。1点取っているので外してもいいかな、くらいの開き直りも少なからずあったが、何も考えずに、いつも蹴っているところとは違うが蹴った。ちょっと危なかったが。

——ではモヤモヤは吹っ切れたのか。

だいぶ。でもリーグ戦で点を取って昨季の借りを返したい。絶対にこれで満足せずに続けていきたい。

——次節からまたタフな対戦が続く。

次の試合に勝てればいい勢いを持っていけると思うが、中2日での4連戦はかなりハードなスケジュール。そこをチームとしてどう乗り越えていくか。今日出場した選手も必ずチャンスがあると思うので、チーム全体で戦っていければと思う。

 

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