【記者会見】下平隆宏監督「難しいリーグ、難しいミッションだとあらためて痛感した」

 

まずはゲームの中で、立ち上がり15分くらいは全然ゲームにならなくて甲府さんに押し込まれる展開が続いた。なかなか落ち着かなかったのだが、15分以降やっと少しボールが持てるようになって、少しわれわれらしさが出せた前半だったと思う。

失点したところは守備で穴が空いてしまったところがあったのでハーフタイムで修正し、攻撃は続けることを話して後半に入った。

後半はマイボールにする時間が増えていたのだが、風がかなり影響してボールが前線まで到達しない状況が続き、なかなかゴールにまで至らなかった。最後は選手の入れ替えと、選手たちがあきらめない気持ちを出してくれて、ああいうかたちでアディショナルタイムに、セットプレーだが追いつくことが出来た。

最後まであきらめずにやってくれた選手たちに感謝したい。遠くまで応援に駆けつけてくれたサポーターの方々にも、なんとか勝点1を届けられた。次はホームで勝点3をお見せできるように、また頑張りたい。

——コイントスに勝って風上エンドを選んだが、立ち上がりの落ち着かなさは何に起因したか。

やはりわれわれにとっては開幕戦だったので、ひさしぶりの公式戦ということで浮き足立っていたというところもある。風の影響もあり、今日は風の関係でウォーミングアップ時もゲームの前も撒水が出来なかった。それは両チームとも同じ条件なのだが、ボールが走らない状況で、パスをするのがちょっと怖かったというのが、選手の中にはあったのかもしれない。

——巧みにボールを運んで好機を築いた場面もあったが、得点につながらなかった課題をどう捉えるか。

ファーストチャンスは右の井上健太から呉屋に渡って、という形で、入ったかなと思ったのだがあれがしっかり足に当たっていれば、というところだったり。左サイドのほうは（小林）成豪と三竿と（町田）也真人、（渡邉）新太に（下田）北斗も加わって崩すところは、いい形を出しつつあったと思うが、ああいう頻度をもっと上げたい。

——活動停止明け3日。選手たちのコンディション面はどうだったか。

100%ではない感じがしたし、普通だったら1週間前にトレーニングマッチをして、そこから調整する形なのだがそれも出来ず、特に最初の立ち上がりを見ていると、ゲーム勘というところもなかったのかなという印象を受けた。

——その中でこの勝点1という結果をどう捉えるか。

まず、遠くまで応援に来てくれたサポーターの方を手ぶらで帰らせるところから、なんとか勝点1を持ち帰ることが出来たということは、選手たちがあきらめずにプレーしてくれたからで、本当に感謝している。今季は特にセットプレーの攻撃を課題にしていて、いままでトリニータはあまりセットプレーで得点できていなかったというのが過去の数字でも見えていたので、そこは取り組んでいこう、得点力を上げるためにもセットプレーは大事だよという話をして、多く取り入れて練習していた。それが実った形になったので非常によかったと思う。

——楽しみにしていた吉田監督との対戦。過去対戦成績もイーブンだったが、今日も引き分けだった。

まあ、負けなくてよかったと思うし、欲を言えば勝ちたかった。本当に負けたくない、勝ちたいという思いはお互いに持っていると思う。また対戦があるので、次こそ決着をつけたいと思う。

——トリニータでの初陣を終えて。

勝点1取れたのは本当にうれしいが、やはり昇格を目指すチームとしては勝点3を狙っていかなくてはならない。もっと内容的にも上回るようなプレーをしていかなくては簡単ではない。難しいリーグ、難しいミッションだということをあらためて痛感したので、また次に向けて準備していきたい。