【前日練習後記者会見】GK 1 高木駿「あそこに立ったら誰もがテンションが上がってすごい力を出せる」
——前日練習の感触は。
初めて新国立のピッチで練習させてもらったが、雰囲気がすごくよく、芝もよく手入れされていて、テンションが上がった。あそこに立ったら誰もがテンションが上がって、すごい力を出せると思う。試合前日からピッチに立ってワクワクしていた。
——では準決勝の川崎F戦よりいいプレーが出来そうか。
出来そうです(笑)。
——明日は大分からも多くのサポーターが来ると思うが。
本当にたくさん来てくれると思うが、実際に明日、試合開始前の入場のときに、どのくらい来てくれるのかなとすごく楽しみにして、期待して臨みたい。
——明日は片野坂監督がラストゲーム。監督への思いは。
5年間一緒にやってきて、本当に素晴らしい人だと思っている。ここまで大分トリニータを率いてきてくれたことに選手として感謝しているし、明日の試合で最後なので、カタさんだけのためではないが、みんなで優勝したいし、それが出来ればカタさんへの恩返しにもなるので、チーム全員で一丸となって掴み取りたい。
——アジアへの挑戦も見える中、契約も早々に更新したが、思いは。
(契約更新は)町田也真人に一番手を越されてしまって僕が二番手になったのでちょっと悔しいのだが(笑)、来季も大分でプレーできることになった状況でこの試合に臨めるのは選手としてありがたいこと。全員同じ気持ちではあると思うが、僕自身、本当に「大分トリニータのために」という気持ちで臨めると思うし、そういう姿勢とか姿を大分の人たちに見せることが出来ると思う。いいタイミングで契約更新できた。それを発表した意味とか、明日の試合に懸ける思いには強いものがある。
優勝したらアジアへの挑戦権も得られる。いいチャレンジが出来ると思うし、大分トリニータにとっては未知の世界。そういうものを自分たちで掴み取れる位置まで来ているので、絶対に掴み取りたい。来季、スケジュール的に大変なことになるとは思うが、それも含めてチャレンジできると思うし、大分トリニータとしてチャレンジする権利を掴み取れれば、大分の今後につながっていく。そこも含めて楽しみにしている。
——高木選手の実績ならば他のJ1クラブからオファーもあったのではないかと思うが、大分に残ろうと決断した決め手は。
大分トリニータに在籍して5年目になるが、チームに長く在籍してしっかり活躍する選手というのがいなくてはならないと思っているし、自分がそういう立場であると自覚してもいる。そういう人間がチームのため、大分のために、チームを引っ張っていかなくてはならないという思いもあった。なにより大分が好きなので。このチームも好きだし。「残ろう」というよりも「大分トリニータでしっかりやりたい」という気持ちでいる。
——大分は旧国立競技場で無敗。そういう大舞台で大分が負けないジンクスについて。
そういうジンクスには大いに乗っかっていいんじゃないかなと。僕たちが積み上げたものではないが、大分の歴史としてすごく大事なものだと思うし、そういういいデータがあるのであれば、しっかり乗っかりたい(笑)。
——どうして大舞台で負けなかったか想像のつくことがあれば。
なかなか大分トリニータが大舞台に来ることはないのだが、来たときには大分の底力というか。きっと明日も大分からたくさんのサポーターが来てくれて「あれ、大分のサポーターってこんなにいたの!?」みたいになると思う(笑)。準決勝で僕たちが見せた力みたいなものが、大舞台で出せるチームなんじゃないかと思う。
(JFA広報担当が会見終了を告げる中で)
一個いいですか。サポーターに向けてということで。
明日はたくさんのサポーターが来てくれると思うし、本当に全身全霊でぶつかっていきたいと思っている。
それから、今日スタジアムで練習してみて、めちゃくちゃ寒かったので、スタジアムに来る人は是非、あったかい格好をしてきていただきたい。業務用の冷蔵庫の中にいるような寒さだった。晴れてはいたのだが、国立は屋根で囲まれているので、だいぶ冷えていた。僕たちはサッカーをするのであったかくなるのだが、見ている人たちは座っていることになると思うので、あったかい格好をして、風邪を引かないように。感染対策もばっちりして来てください。よろしくお願いします。以上です。