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闘う言葉

【記者会見①】片野坂知宏監督「サッカーの神様が最後にホームで勝たせてくれた」

 

今季のホーム最終戦で、しっかりと勝点3をファン、サポーターへ届けることが出来て、ほっとしている。今季はみなさんご承知のとおり、非常に残念で悔しいJ2降格ということになった。それが前節で決まった中、残りのホーム最終戦とリーグ最終節は、これまで積み上げてきたトリニータらしいサッカーをして、しっかりとJ1のリーグで意義を示そうということで、切り替えさせて選手とともに準備し、しっかりとこういう結果を、選手が出してくれた。そこはすごく大事なところだったので、自分としても絶対に勝ちたい思いが強く、選手も勝ちたい意欲を出してくれて、結果につながってよかった。

横浜FCさんも同時に降格が決まり、今日のゲームにむけて、次への準備、前に進むためにというところで挑まれてきたと思うが、われわれのほうが、今日のゲームに関してはいいプレーをしていたところがあったと思う。ただ、ラッキーな面もあったし、われわれもまだまだ課題が残るところもあった。残る最終戦はアウェイの柏戦。今季アウェイでは最初の横浜FC戦以来、勝点3を取っていないので、なんとか最後はいい形で締めくくれるように、またしっかり準備して、選手とともに最後まで全力でトリニータのために戦っていきたい。

——今日はチャレンジする姿勢をもって、もともと片野坂監督がやりたかったサッカーを表現していた。今季はJ1で勝点を得るために、そういうものを封印していたのかと感じざるを得ないシーズンだったが、その選択については。

決して僕がやりたい、つないだりコンビネーションを使ったりするサッカーを封印していたわけではないのだが、やはり残留のプレッシャーがあったり選手のパフォーマンスやコンディションによるいろんな組み合わせがあったり、対戦相手とのパワーバランスがある部分もあって、そういったものを考慮しながらシーズンをずっと戦ってきた。今日のこのゲームに関しては、われわれも横浜FCさんも、降格が決まった後の最初のゲーム。モチベーションの持っていき方にも難しさがあったと思うが、われわれはホーム最終戦で、もう一度やるべきこと、プロとして示さなくてはならない姿勢を選手と共有した中でこのゲームを迎え、相手を上回るところが出来た。横浜FCさんも外国籍選手をたくさん補強されたのだが、今日は出ていない選手もいたり、若干メンバーも変えたりされていて、そういったパワーバランスやモチベーションのところで、今回のゲームは上回ることが出来たからこそ、そういうプレーが見れたと思う。

ただ、前半も自分たちのロストからのピンチもあったし、2点目もラッキーなオウンゴール。今日のゲームに関してもそういうところが入っていたりなかったりすれば、本当にしっかり勝てたのかなというところも感じるゲームだったので、今日に関しては本当に、サッカーの神様がトリニータに微笑んでくれて、最後に僕にホームゲームで勝たせてくれたというふうに思っている。そういったところで、まだまだ質も強度も上げていかなくては、このJ1に定着するチーム作りは難しさがあると、今日のゲームでも感じた。

——最終節の対戦相手・柏もミラーゲームになる可能性があるし、外国籍選手もたくさんいる。それに向けて今日出た課題、この試合から生かしていきたいところを。

柏さんもネルシーニョさんが来季も指揮を執られると思うが、外国籍選手、そして日本人選手にも質の高い選手がいるし、4バックと3バックを併用しながら相手に合わせるかたちでトライされている。なので、われわれに対してもおそらくミラーゲームでやってくるだろうという予想はするが、その中で、今日は守備のところでの球際や切り替え、90分ハードワークするところについては、まだまだもうちょっと高めたいところがある。攻撃のところでも、チャンスを作る、決定的なところではしっかり決める、シュートまで大胆に思い切ってプレーする。そういった課題をなんとか最後の柏戦で払拭できるような形で終えられれば、天皇杯にもつながるようなゲームが出来るのではないかと考え、またチャレンジしていきたい。

 

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