TORITENトリテン

闘う言葉

MF 10 野村直輝「失点したので余計難しいゲームになってしまった」

 

——残念な結果となったが。

内容よりもいまは結果が必要で、これだけの雰囲気を作ってくれたサポーターたちと一緒に喜び合いたかったのだがそれも出来ず、それでも試合が終わったあとにずっと「顔を上げろ」というようなジェスチャーだったり「まだまだ戦うぞ」という雰囲気で後押しをしてくれることを感じさせてもらえた。また中3日で次の試合があるので、切り替えてやるしかない。ゲームの内容についてはまだ冷静に振り返れていない。

——相手が引いてボールを持たされる展開の中で、もう少し大胆に行ってもいいのではと見えた場面もあった。

大胆に見えなかったのであれば、大胆さが足りないのだろうと思うが、中でやっている選手はその状況を踏まえ、チームでやろうとしていることを全力でやっているつもり。

相手が引いた上に大きい選手が多い中で、簡単に放り込んでも難しいというのはわかっていたので、角を取りに行ったり中央から攻めたりというのは何度か見せることが出来たと思う。

——得点を奪うためにもう少し何か出来たことは。

先に失点してしまってあれだけブロックを作られると、日頃、サイドからというのをやっているがそのスペースもないし、なかなかコンビネーションを上手く出せないというか、技術やタイミングのクオリティーも必要なところで、相手を崩すだけのパワーとコンビネーションと技術が足りなかったから、今日のようなゲームになった。そういうものをひっくり返せるような力がつけば、この厳しい状況でも勝てるし得点も取れると思う。

僕なりには90分間やれることはやったつもりだし、やっていく中で合わせていくしかないので、僕も2ヶ月ぶりくらいのスタメンだったし、正直、悲観するような感じではない。

——ミラーゲームでコンビネーションを出すべきところが寸断されていたというのもあったのか。

そうですね、背後に対してのケアがだいぶ早かったというのもあるし、ミラーなのでファウル覚悟の感じの守備で遅れてでも人に対して出てくればというのも感じた。福岡さんはそういうバトルの部分が強みだと思うので、そこで、後手になったとは思わないが、なかなか起点は作れなかったなと。前に運ぶところで難しかった。ボールを持つというだけなら出来たのだが、効果的なボールの運び方がなかなか出来ず、失点したので余計難しいゲームになってしまった。

——ミラーゲームの中、細かいところで相手のほうが上回っていた部分があった。残り4試合で高めていけることは。

ある程度提示してもらった戦術の中でも、状況に応じてピッチの中で変えることもしていかなくてはならない。僕もそうだが、プラスアルファ、一人で剥がすとか、リスクを負ってでも真ん中でボールをもらってターンして前に運ぶとかいったふうに、変えていかなくてはならないところも要所要所ではある。それをピッチにいる選手で話し合いながらやっていく必要があると思う。

——残り4試合どういう戦いをしていくか。

大きくは変わらない。ただ、結果が必要なので、内容よりも結果というところではあまり簡単に失点しないということが優先順位とは高くなると思う。そういった中で少ないチャンスを前の選手がどれだけ結果として数字を残せるかというところが、すごく大事になってくる。いまもみんな十分やっているし、僕も今日の試合に対して100%出来ることはやってきたので、これを継続して粘り強くやるだけだと思う。