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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「あれだけしっかり守られているのを崩すのは難しかった」

 

今季最後の九州ダービーということで、われわれのサポーターもたくさん駆けつけて後押ししてくれたのだが、ダービーで勝って勢いに乗らせることが出来ずに大分に帰らせてしまうことを本当に申し訳なく思う。

今日のゲームは90分通して福岡さんがやりたいことをされた。ここまで勝ってきている要因をゲームで示したのかなと思う。そういう中でわれわれも得点を目指して勝点を取るために出し切ってやったと思う。結局、無得点で終わって、あの1本のシュートからの失点でこういうゲームになってしまい、まだまだわたしを含めて力不足だと感じている。

今季は残り4試合しかないので、この負けを引きずらないように、次節はホームでG大阪戦があるので、とにかく今日の悔しい思いをG大阪戦で晴らせるように、そしてまた大分のファン、サポーターとホームで喜びあえるように、しっかりと準備して戦っていきたい。

——この敗戦によるメンタルダメージは。また、次に向けて修正したい点について。

選手にもいま言ったように「切り替えが大事だし、中3日しかないのでとにかくホームのG大阪戦で勝点を取る、勝利することに向け切り替えてやろう」という話をした。残り4試合勝つしかないと思うので、われわれがやるべきことはもうわかっている。

今日のゲームでもそうだが、本当に細かいところ、1本のシュート、そういうところで戦えなかったり、隙があったり。ちょっとしたことで結果が違ってくる。これはここまでの34試合でも経験してきたこと。そこをどれだけ体を張ったり戦っていけるか。本当にフィニッシュのところに関しても、枠に打ち切るかというところを、選手自身がしっかりと矢印を向けて自分に向き合い、残り4試合につなげていくしかない。とにかく切り替えさせた中で勝点を積み上げていけるように準備したい。

——残り4試合で勝点を取るためには得点力が求められると思う。それについては。

得点を取るために今日もシステムを変えたし攻撃の選手も入れた。そういう狙いの中でやっていて、ひとつでも多くチャンスを作りたいし得点したいと思っている。これまでもそうだったが最後まで、得点するための狙いが各対戦相手によって変わってくると思うので、そこを合わせながら、パワーが出せるように準備をしていきたい。

——ここ数試合、得点は出来てもシュート数が多くない。選手のシュート意識は。

攻撃のフィニッシュに関しては選手には大胆に思いきってプレーしようと伝えてあるので、選手それぞれの判断の中でやっていると思う。より高い確率を狙うためにフィニッシュまで行かないこともあるかもしれない。

今日のゲームに関しては3-4-2-1同士のミラーゲームでマッチアップしている中で難しさがあったと思うし、1点取った福岡さんは後半、ある程度割り切って守ってカウンター狙いというところがあり、いまJ1でも失点が少ないチームのそういう強固な守備で、あれだけしっかり守られて切らさずにやられているのを崩すことには、非常に難しさがあったと思う。